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札幌は計画的に作られた街。
小樽に比べるとあまり発展していない。
しかし、歩いていると何件か色んな建物が建っている。
その中で窓の中でキラキラ光っているのが見えた。
近付いてみるとキラキラとした宝石のようなものが付いた簪が飾ってあった。
かんざし屋の様だ。
｢鯉登少尉殿、ここ見てみてもいいですか？｣
鯉登｢よかど！｣
私は彼と一緒にかんざし屋に入る。
目一杯に広がる宝石のようなかんざし達。
｢凄い…！こんなに綺麗なものは初めて見ました｣
鯉登｢確かに、小樽にはあまりかんざし屋はなかもんね｣
｢少尉殿、これとこれ、どちらがいいでしょうか？｣
鯉登｢どちらも似合うちょっぞ。どちらも買うてしめばよかとじゃらせんか？｣
流石ボンボン、すぐ全部買おうとする。
私は彼の話を無視して悩み出す。
｢う〜ん…てかこれいくらするんだ？｣
簪に着いている値札を見る。
｢ｲﾁ…ｴﾝ…？｣
1円？簪1本1円？？
流石に高すぎないか、今まで行っても50銭の物しか買ってこなかった。
で、でも記念物だと思えば…？いいのか…？いいのか安月給！！！
手汗をかきながら簪を眺めていると手から簪が消える
鯉登｢婆さん、これをくれ。｣
｢鯉登少尉殿！？｣
私は急いで彼の元へ駆け寄る。
｢そ、そんな高いもの！ それも2つも…！！｣
鯉登｢よかど、こん位なら喜んで買うど｣
そしてあっさりと1円払ってしまった
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