○o。.Ｌ・ＤＫ.。o○ －小瀧望－ (ページ26)

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あれから私たちは、ゲームセンターで遊んだ。

貴「遊びすぎてしまった・・・」

小「次はどこ行く？」

貴「もう、帰るよっ。！」

すると、急に私はトイレに行きたくなった。

どーしよう、考え出したらますます・・・。

小「もしかして、トイレ？」

！！

小「じゃ、行こ」

貴「ちょ・・・っ」

女子トイレへ向かう小瀧。

い、いや、それは・・・。

貴「ちょ、ムリだって。ムリ――――ッ！！！」

小「はははっ！」

と、急に小瀧が笑い出した。

な、なに？

すると彼は、ポケットから鍵を取り出し、手錠を外した。

！！！

貴「まさか、あんた鍵・・・」

小「ヘマするわけないやん」

貴「・・・」

貴「そうやっていつも、人の事からかってばっかり・・・」

私は小瀧にとって、おちょくる存在でしかないんだ。

バンッ！

私は小瀧に荷物を投げつけ、走った。

小「ちょ、おいっ！」

タタタッ。

遠くまで来て、歩いていると、

女「あ、あの子じゃない？望君といた子」

後ろから、女の声が聞こえた。

女「絶対そうだよ」

女「望君は？」

女「見失っちゃった」

女「彼女かな？うちの学校の子だったりして」

女「顔見よーよ」

やばい！

そう思った私は、一目散に走った。

女「あっ、逃げた！」

デパートを出ても、追いかけてくる。

どうしよう！！

瞬間、誰かに狭い路地へ引っ張られた。

そしてそのまま、私の顔を隠すように抱きしめられる。

だ、れ？

顔を見ようとすると、

小「じっとして」

え・・・、小瀧・・・？

女「あれ？どこ行った？」

女「も～、顔見たかったのに～！」

彼女らの声が、遠ざかる。

貴「あの・・・、行ったよ？」

そう言うと、彼はさらに強く抱きしめ、

小「お前と遊びたかったんだよ」

と、つぶやいた。

小「笑っておもろかった。悪い意味やなくて」

貴「・・・」

小「一緒にいて、楽しかった」

ドキンッ。

その瞬間、胸が熱くなった。