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縄ほどき ページ35

「人間。俺たちは、もうお前の道具なんぞではない」

「三日月まで…………」


優しい人が怒るのが、一番怖い
今は、この言葉が一番合っている


神様は、寛大だが
怒らせると、俺たち人間の言葉は届かない


『(治まるまで見とくか)』





「君は、誰に殺されたい? 俺か? 三日月か? 一期か?」



鶴丸さん…………やりますね


名前を、呼ばれた順に、自信に手を掛け始める


でも、ここで殺されちゃ駄目だな
俺に、とばっちりが来てしまう


先輩にも、怒られるし




「小狐丸も、居たなぁ。それに、鶯丸もだな。早く選べ、人間」

「い…………いやぁ…………」


俺も、殺したいんだけど


スミレ様の顔が、恐怖で歪んでいく
カタカタと、体が震えて、涙が顔を濡らした


人の形をした、神様につい親近感が湧くのは人間だから仕方ない
だが、限度ってもんがある


神様は、神様だ
それ相応の態度を取らなければならない




この女は、その態度がなっていなかった


これぞ、自業自得




早く縄を、ほどこう

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作者名:さプる | 作成日時:2020年4月30日 15時

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