新たな選択 ページ1
Aは忍である。
その俊敏な動きも尽きない体力も人間離れしていた。
人間ではない。
Aは夜兎でもある。
昨年の眩しいお天道様の見守る中、Aの親代わりの老婆は幸せそうに息を引き取った。血も繋がっていない赤の他人の老婆は、たしかにAに目一杯の愛を捧げた。
Aは幸せだった。いや、幸せなのだ。幸せを続かせて見せるのだ。
「前を向いていればお天道様は必ず見ててくれているさ」
それが老婆の口癖だった。
だからAは諦めない。前を向き立ち止まらない。
「ばあちゃん、あたしは今日からここで生きるよ。」
屋根を高速で伝いながら零した決意は、風に消えてしまうがAの心には強く存在した。
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あまたのしずく(プロフ) - ぱぴこさん» コメントありがとうございます!暖かいコメントに安心出来ました。小説の下書き感覚ではありますが、以降が確定するまでは下書き感覚で時々更新していこうかなと思えました。拙文ではありますが、良かったらこれからも読んで下さると嬉しいです! (1月22日 10時) (レス) @page38 id: 815a4cedef (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ - 作者様がちょっとでも無理だなとかそういうこと?思ったなら移行を考えてもいいと思います。個人的にはこの小説がすきなので作者様に続けて欲しいとこもあります。ですが最終的には作者様次第だと思います!重く考えず、楽な方を選んでもいいかもしれないです。 (1月3日 15時) (レス) @page38 id: c43eafab12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あまたのしずく | 作成日時:2021年9月14日 4時