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それは、ナルも思っていたことなのか素晴らしい笑顔を女性へ向けていた。

「……巫女とは清純な乙女がなるものだと思ってました」
「ああら! そう見えない?」
「すくなくとも乙女というには、お年を召されるすぎと思いますが」

隣にいた男性がナルの言葉に吹き出す。しかも、ゲラゲラ笑い転げてナルの言葉へ同調する。

「そのうえ、清純というには化粧が濃い!」

ナルと隣にいた男性からの酷い言われようように、女性は顔を真っ赤にさせて口籠る。

「とにかく! 子どもの遊びは、これまでよ。あとは、任せなさい」
自身の話題を避けるため、大声で、巫女は皮肉ぽっくナルを見降ろす。

「校長は、あんたじゃ頼らないんですってよ。いくらなんでも17歳じゃあね」

不適な笑みを浮かべる松崎をナルは笑顔ではあるが、凄く冷えた視線で見つめる。

「では、お手並みを拝見しましょう。大先輩のようですから」

ナルはプライドが高いためか、人から見下されるのを酷く嫌う。松崎は、そんなナルへ対して言い返す言葉が見つからないのか、大人気なく顔を逸らした。そんな、松崎をナルは軽蔑なまなざしを向けたあと、松崎の隣にいる男へ視線を向けた。

「それで、あなたは? 松崎さんの助手というわけではなさそうですが?」
「……冗談だろ。俺は、高野山の坊主。滝川法生ってもんだ」
「高野山では、長髪が解禁になったんですか?」

ナルから聞かれた滝川は、『うっ』と言葉を詰まらせる。

「破壊憎」

笑われた恨みと言うように、今度は松崎がナルの言葉に同調して、滝川へ言い返す。決まりげが悪くなった滝川は、松崎へ向けて、少し大声で怒鳴る。

「今は、山を降りてんだよ!」

滝川から視線を逸らして、松崎はナルの方へ視線を向ける。

「とにかく! 子供の遊びは、これまでよ。あとは任せなさい。校長は、あんたじゃあ頼らないんですってよ。いくら何でも、17歳じゃあね」
「そうそう。渋谷なんてぇ一等地に事務所なんて構えったらてんで信頼したのに、所長があんな子供じゃサギだって言ってたぜ」
「そうですか」

ナルは、いつもどおり素っ気なかった。二人のことなど興味ないという様に、視線を向けることなく相変わらず視線はパソコンの方へ向いている。

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クジラ大好きマン(プロフ) - 柏餅さん» お返事が遅くなりすみません! コメントありがとうございます! (2月18日 23時) (レス) id: 774fe7f9f6 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅 - 神すぎます! (12月29日 20時) (レス) id: c21f6abdfc (このIDを非表示/違反報告)
クジラ大好きマン(プロフ) - hiyoriさん» コメント有難う御座います! (9月8日 20時) (レス) id: 774fe7f9f6 (このIDを非表示/違反報告)
hiyori(プロフ) - 更新ありがとうございます!楽しみにしてます (9月8日 18時) (レス) @page13 id: 45d5329a9e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:クジラ大好きマン | 作成日時:2023年9月3日 4時

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