壊れていたのは……

＊ ページ21

其処まで考えて居た時、スマホ置きスタンドへ立て掛けて居たスマホが通知を鳴らす。スマホへ視線を向けて手に取れば、白川さんからメッセージが届いて居た。

「……」

"こんばんは''と一言だけ添えられたメッセージを返そうとアプリを開き掛けた時、後部座席の扉が開きバタンと扉が閉まると同時で誰かが車内へ乗り込む。

「ああ、すいません。どちらまで」

スマホから視線を外し、お客さんの方へ視線を向けると見覚えのある姿が視界に入り込む。

「小戸川ちゃん。ドライブしよ」

冷めた悪人顔で笑って拳銃を蓮へ向けて突き出した。

7/9 長い夜の過ごし方 完。

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