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「ひっでー顔」
鏡に映る自分の顔を見て思わず呟く。
昨日はあれから直ぐにベッドに入った。そのまま寝ようとしたが、色々とモヤモヤ考えていたらいつの間にか朝になっていた。
鏡に映る俺は顔色が悪く目の下のクマも酷い。
(今日は朝から試合なのにな……)
こんな顔では同じ試合のメンバーに心配されてしまうだろう。
「やべ、そろそろ行かないと」
ちらりと時計を確認すると試合の時間が近づいていて、俺は慌てて準備をした。
この際もう見た目は仕方がない、せめて試合で迷惑を掛けないようにしないとな。
※※※
待機場所に行くと俺以外のサバイバーは既に集まっていた。今日のメンバーはナワーブとエミリーとカヴィン。
「あら、Aおはよ……」
最初に俺に気づいたエミリーが綺麗な笑顔のまま固まった。
「えーっと……おはよー」
とりあえず苦笑しながら挨拶を返すと、エミリーの声で気づいたナワーブとカヴィンがこちらを向いた。
そして同じように固まった。
「……そんなに酷い顔してる？」
気まずさに頬をかきながら訪ねると、物凄い勢いでエミリーに肩を掴まれた。
「医務室に行くわよ」
「ちょっ、だ、大丈夫だよ！ちょっと寝不足なだけだって」
「何がちょっとだ、お前ゾンビみたいな顔色してるぞ」
ゾンビって……他にもっと例え方があるだろ。
「とにかく、俺は元気だから大丈夫。それより試合に集中しよう」
「大丈夫じゃないから言ってるんだろ」
「大丈夫って本人が言ってるんだから納得しろよ」
あまりにも食い下がってくるナワーブにだんだんイライラしてくる。ナワーブも同じなのか、俺たちの言い争いはどんどん加速していく。
「お前な、試合中に倒れられたら俺たちだって迷惑なんだぞ！」
苛立たしげに言われたその言葉に、正論とは分かっていながらも思わずナワーブを睨みつけてしまう。もはや意地になっていた俺に、エミリーのナワーブを注意する声やカヴィンの俺を止める声は耳に入らなかった。
ーーそこに、試合開始の合図が鳴る。
「ほら、試合始まるよ。さっさと行こう」
それを好機と俺は逃げるように試合に向かった。
「ーーっおい、A！！！」
後ろから飛んでくる声に聞こえないふりをして。
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onlove1126(プロフ) - ，さん» すいません気づきませんでした。教えて下さりありがとうございます。 (2020年11月8日 20時) (
レス) id: de2652e82b (このIDを非表示/違反報告)
, - オリフラ、ついてますよ… (2020年11月8日 13時) (レス) id: d8c098f262 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：onlove1126 | 作成日時：2020年11月8日 9時
