1 ページ3
赤塚町の、とある一軒家…
ここは、世にも珍しい六つ子と、そのご両親の住む家…。
『フゥ…よし…!』
私は深呼吸をし、チャイムを鳴らす。
「はーい!今行きます!」
中から声が聞こえ、パタパタと走る音が聞こえる。
ガラッと扉が開くと、そこに居たのは、男子高校生。
学ランのしたに緑のパーカーを着た、男の子だった。
『え、えっと、あの、今日からここの担当になりました、月島 Aです…!』
「!どうぞ、中に入ってください!」
少し緊張したその男の子は、そそくさと中に入っていく。
『お、おじゃましまーす…』
居間らしき場所に案内され、驚く。
『っ!?』
緑パーカーの男の子そっくりな子が、さらに5人いたのだ。
当然といえば当然。
六つ子なのだから。
「あー!女の子だったんだー!」
ピンクのパーカーの男の子がよってきて、スマホをフラフラさせる。
「LINE交換しよ♪」
驚き固まっていると、後ろから声をかけられる。
「あら、はじめまして、月島さん…よね?」
『!はじめまして!月島 Aです!』
みんなで自己紹介をする。
名前の最後にみんな松がつく、とても仲のいい兄弟だ。
「俺らのことは慣れるまでは色とかで呼んでくれていいからね〜」
赤パーカーくんに言われ、返事をする。
「…敬語はいいと思うぜ?レディ?」
青パーカーくんがいう。
『わかりま…わかった、よ、よろしくね…!』
ニコリと笑顔を見せる。
『それじゃあ早速、移動しよっか』
「「え?」」
全員がこっちを見る。
『えっと。
能力によっては危険なものもあるんだ。
だから、私たちの施設の個室で普通は練習すんだけど。
とにかく人数がいるから、1番多い部屋を使わせてもらえるようになったんだ』
「じゃあそういうことなら行こうぜ!」
長男の赤パーカーくんがみんなを引っ張る。
2人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:華姫 | 作成日時:2018年7月12日 0時