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赤塚町の、とある一軒家…

ここは、世にも珍しい六つ子と、そのご両親の住む家…。

『フゥ…よし…!』

私は深呼吸をし、チャイムを鳴らす。

「はーい!今行きます!」

中から声が聞こえ、パタパタと走る音が聞こえる。

ガラッと扉が開くと、そこに居たのは、男子高校生。

学ランのしたに緑のパーカーを着た、男の子だった。

『え、えっと、あの、今日からここの担当になりました、月島 Aです…!』

「!どうぞ、中に入ってください!」

少し緊張したその男の子は、そそくさと中に入っていく。

『お、おじゃましまーす…』

居間らしき場所に案内され、驚く。

『っ!?』

緑パーカーの男の子そっくりな子が、さらに5人いたのだ。

当然といえば当然。

六つ子なのだから。

「あー!女の子だったんだー!」

ピンクのパーカーの男の子がよってきて、スマホをフラフラさせる。

「LINE交換しよ♪」

驚き固まっていると、後ろから声をかけられる。

「あら、はじめまして、月島さん…よね?」

『!はじめまして!月島 Aです!』


みんなで自己紹介をする。

名前の最後にみんな松がつく、とても仲のいい兄弟だ。

「俺らのことは慣れるまでは色とかで呼んでくれていいからね〜」

赤パーカーくんに言われ、返事をする。

「…敬語はいいと思うぜ?レディ?」

青パーカーくんがいう。

『わかりま…わかった、よ、よろしくね…!』

ニコリと笑顔を見せる。

『それじゃあ早速、移動しよっか』

「「え?」」

全員がこっちを見る。

『えっと。

能力によっては危険なものもあるんだ。

だから、私たちの施設の個室で普通は練習すんだけど。

とにかく人数がいるから、1番多い部屋を使わせてもらえるようになったんだ』

「じゃあそういうことなら行こうぜ!」

長男の赤パーカーくんがみんなを引っ張る。

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作者名:華姫 | 作成日時:2018年7月12日 0時

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