鬼妻 ページ2
鎹鴉から受けた社任務である町に来ていた炭治郎は、少女を誘拐して食らっていた鬼を問いただしていた。
炭治郎「鬼舞辻無惨について知っていることを話してもらう」
そう言うと、突如として鬼は震えだす。
鬼「っ、ひっ、くっ」
炭治郎「話してもらおう!」
刀の先を突きつけて言い放つが、鬼は何も言わずに炭治郎を見つめた。
炭治郎「話せ!」
鬼「い、言えない。言えない」
あからさまに怯える鬼に、炭治郎は困惑する。
鬼「言えない!言えない言えない言えない言えない言えない!」
炭治郎「(鼻の奥まで震えるような恐怖の"匂い")」
鬼から香る"匂い"に、炭治郎は本当にこの目の前の鬼が怯えているに気づく。
鬼「言えない!言えないんだぁぁ!」
炭治郎「っ!」
切り落とした腕を再生させた鬼が飛びかかるが、炭治郎はすぐにその首を落とした。
ゴトッゴロゴロ
鬼「____、________」
炭治郎「?!」
首を切り落とされた鬼は、最後に何かをつぶやいたが、それを確認する前に消える。
炭治郎「《一人、すまない》どうゆう意味だ?」
炭治郎は鬼の最後と言葉を辛うじて聞き取れた分だけを口にして考えるが、すぐに妹・禰豆子を思い出して駆け寄った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
入り枠だ城・"無限城"に、一人の少女がいた。
?『"鳴女"!どこにいるの〜?』
少女は丈の長い着物を引きずりながら、誰かを探している。
?『もう!今日は凄く綺麗なお花を見つけたのに』
年柄の可愛らしい拗ねた顔をしていると、突然べん、と琵琶の音が鳴り、場所が一瞬で変わった。
?「お呼びでしょうか」
?『鳴女!』
琵琶を持った黒髪の女性・"鳴女"に、少女はぱっと顔を明るくする。
?『あのね!今日外に出てたら、綺麗なお花を見つけたの!鳴女に似合うと思って!』
鳴女「私のようなものにその綺麗な花は似合いません」
自虐的な事を言う鳴女に、少女はぷくぅ、と頬を膨らませて怒った。
?『またそんなこと言って!鳴女はとっても綺麗よ!私は鳴女の美しさを知ってるんだから!なんなら三日三晩休まず言ってあげようか?』
愛娘を語る母の如く、少女は強く鳴女に言うと、鳴女は首を緩く振る。
鳴女「いえ、大丈夫でございます。"奥様"の【零薇様】のお身体に負担がかかりますので」
そう言った鳴女に、奥様と言われた少女・【零薇】は溜息をついた。
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狂狐(プロフ) - 作者さーーん!このお話大好きです!更新待ってます!本当に大好きです! (2019年10月15日 8時) (レス) id: 8ba41bb7e5 (このIDを非表示/違反報告)
あやちゃん(プロフ) - 面白い!!というか零薇さん凄い(´゚д゚`) (2019年10月6日 20時) (レス) id: 7b0fae4b3b (このIDを非表示/違反報告)
ミイラ - とっっっても面白いです!これからも更新頑張ってください!! (2019年8月4日 3時) (レス) id: ebe81390c4 (このIDを非表示/違反報告)
純(プロフ) - 面白かったです!更新頑張ってください。 (2019年7月23日 7時) (レス) id: 9f70754803 (このIDを非表示/違反報告)
秋が生きやすい - 話数を入れる事は可能? (2019年7月17日 1時) (レス) id: 1a136e5fb0 (このIDを非表示/違反報告)
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