12話 ページ14
〜〜新八の家(恒道館)〜〜
銀時「いや、あのホント・・・スンマセンでした。」
お妙に捕まってこっぴどく殴られた銀時は雪美と姫色と一緒に志村姉弟に連行されて新八とお妙に自分達の実家の恒道館という剣道道場まで連れてかれた。
銀時「俺もあの・・・登場シーンだったんで。ちょっとはしゃいでたっていうか・・・調子に乗ってました。スンマセンでした。」
姫色「(あれではしゃいでたって言うのかよ・・・?)」
雪美「(どう考えてもパフェを食べそこねた腹いせに禁断症状を起こして店の中を暴れまくってるようにしか見えないんだけど・・・?)」
雪美と姫色は呆れた表情で銀時を見て目を細めたら、お妙は殺気立つような目つきで手に持ってる小刀に鞘を抜いて謝って済む問題じゃないだろと笑いながら言った。
お妙「ゴメンですんだらこの世に切腹なんて存在しないわ。
アナタのおかげでウチの道場は存続すら危ういのよ。」
雪美「(うわ・・・。このお姉さん、恐っ!?)」ビクッ
姫色「(銀時、御愁傷さま・・・・・・)」ビクッ
雪美と姫色はお妙を見てその小刀で銀時を刺すんじゃないだろうなと不安を感じながらビクビクと震えて戸惑った。
お妙「鎖国が解禁になって二十年・・・方々の星から天人が来るようになって江戸は見違えるほど発展したけど、一方で侍や剣・・・旧きに権勢を誇った者は今次々に滅んでいってる。ウチの道場もそう・・・廃刀令のあおりで門下生も全て去り、今では姉弟二人でバイトして何とか形だけ取り繕ってる状態。それでも父の遺していったこの道場護ろうと今まで二人で頑張ってきたのに・・・」
お妙は両親を亡くして以来に姉弟二人でバイトしながら父親が遺した剣道の道場を護ろうとしてる事を話したら、猛獣のような鋭い目つきで銀時を睨みつけながら小刀を振り回して銀時を刺し殺そうとした。
お妙「お前のせいで全部パーじゃ!ボケェェ!!(怒)」ギロッ
銀時・雪美・姫色「「「!?」」」ビクッ
腹を切ってお詫びしろと声を荒らげたお妙が小刀を振り回してこっちに襲いかかってきたのを見てビビった銀時と雪美と姫色は彼女から離れようと慌てて避けた。
新八「落ちつけェェ!姉上!!」
つづく
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作者名:黒魔霊歌&不思議の国の有栖 x他1人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2021年3月29日 9時