記憶を失った鬼姫

story.37 ページ41

ナツメside





なんとか私達はギリギリ学校に間に合った




今はHRがまさに今始まろうとしている





サキ「おはよう、ナツメ。今日もギリギリね！

なんか今日転校生くるみたいよ！」



私の前の席に座っているサキが声を掛けてきた



サキとは高校に入って初めて出来た友達だ



天然で可愛いんだよね




ナツメ「おはよう、サキ！うん、知ってるよ。

その子、私の友達なの！」



サキ「そうなんだー！仲良くなれるといいな。」




ナツメ「うん、絶対に仲良くなれるよ！」



本当？とサキが笑って言うと先生が教室に入ってきた




島之内「席につけ。今日も転校生が来てるぞ。

ちなみに女子だ。」




女子A「えー？またですかー？」




女子B「転校生多くなーい？」




男子A「女子かー。美人だといいなー。なぁ、美人かブスか賭けようぜ？俺、美人に二千円ー！」




男子B「OKー！俺、ブスに千円ー。」





島之内「入ってきていいぞー。」




転校生が来るってなると皆盛り上がるよねー



まあ、私もだけど






サキ「ねえ、ナツメ。その子美人なの？」



興味本位にサキは聞いてくる




ナツメ「うん。もうこの世の存在とは思えないほど美人よ。見てきっと驚くわ！」



私は自分のことでもないのに誇らしげに胸を張ってそう言った




サキ「大袈裟じゃないー？」



とサキが笑うと扉が開いて、Aが入ってくる



これが本当なんだなー





皆は彼女に釘付けになり一瞬沈黙するすぐさま歓声が起こる




そのクラスの盛り上がりようは言うまでもない




もう教室がジャングル状態と言っていいほど騒がしくなった






女子達「きゃーーー！！美人！！！アイドル！？


足、細ｯ！？肌白すぎ！！顔ちっさ(小さい)！！」







男子達「やべーーー！！めっちゃ美人じゃん！！」






女子達「彼氏とかいるのーーー？？てか、女なのに惚れるわ！」





男子達「もう一億年に一人の美少女じゃーん！！


付き合ってくださーーーい！」




うるさい




まあ、気持ちは分からなくもないけど



Aが驚いて、怖がってるからそろそろやめようか






島之内「おい！静かに！！」




先生が声を五分くらいかけていて、クラスの皆はやっと静かになった






島之内「自己紹介してもらっていいか？」





A「はい。えっと…、桜宮Aです。

よろしくお願いします。」





そう言って彼女はぺこりと頭を下げると、




クラスの皆から拍手が起こった

story.38→←story.36

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す