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story.12 ページ15

Aside







ナツメ「あ、適当に座ってて。今、救急箱と何か飲み物持ってくるわ。」



A「お構いなく。」




私は花柄のピンクのじゅうたんの上に乗っている、白いマカロンのクッションに座りながらそう言う




ナツメが出ていくと、私は再び部屋を見渡して思う



女の子らしいいいお部屋ね




全体的にピンク色を基調としている






白いふわふわの枕に淡い桜色のベット

そのベットの下はタンスになっていて素敵




薄い緑色のきちんと整理された本棚に


勉強がはかどりそうなどこに何があるか分かるであろう、整った勉経づくえ




所々に並べてあるたくさんの動物のぬいぐるみ



女の子なら理想的な部屋の例えの一つに当てはまるだろう





_________ガチャッ




ナツメ「お待たせ〜!Aは炭酸飲める?」



A「あ、うん。」


炭酸?よく分からないけど取り敢えずうなづいちゃった



ナツメ「それよりもまずは怪我の手当よね。」



ナツメは私の前に来て、箱をいじりながら呟く





A「別にこのくらい大丈夫なのに。」



ナツメ「だめよ、女の子が傷なんか残したら。

そういうの気にしないの?

いや、でも、もしAが気にしなくても私が気にする。

可愛いんだから、ちゃんと手当するわね。」





A「そういうものなの?」



ナツメ「そういうものなの。」




話しながら彼女は慣れた手つきで消毒をして、絆創膏を貼ってくれた






ナツメ「痛くない?」


A「生憎、私は痛みを感じない体だから。平気よ。」





そんなのは嘘だ




彼女に心配をかけたくないあまりつい嘘をついてしまった



なぜだか彼女の、ナツメの不安な顔は見たくなかったから



ナツメ「そうなのね。


ねえ。あなたって妖怪なの?」





A「ええ。そうよ。驚いた?」




ナツメ「ううん。私、妖怪と関わってるし、


妖怪の友達だってたくさん出来た。」




友達……友達って何だっけ?




A「友達?」



ナツメ「そう。友達は仲間よ。

ただ友達ってだけで助けていい理由にもなるの。

どんな辛くて苦しいこともお互い支えあって乗り越えて行ける。


私もそうしてきたから。一人じゃ出来ないことも誰かと一緒ならきっと出来る。


私はそう信じてきたから。」




私を見て話す彼女の目はどこまでもまっすぐで



とても強い目だ






A「私達も友達になれるかな?」



気づいたらそんな言葉が出ていた




ナツメ「え……?」

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桜柚季(プロフ) - killerハリケーンさん» 全然そんなことないですよ!そうだったんですね。 (2019年7月31日 14時) (レス) id: ae92252d70 (このIDを非表示/違反報告)
killerハリケーン(プロフ) - 桜柚季さん» 返事が遅くなりました。シャドウサイドのDVD欲しくて探しているんだけど、全然見つからなくて(--;) (2019年7月28日 18時) (レス) id: 07ace89041 (このIDを非表示/違反報告)
桜柚季 - killerハリケーンさん» 賛成です!そうしましょう! (2019年7月28日 12時) (レス) id: ae92252d70 (このIDを非表示/違反報告)
killerハリケーン(プロフ) - あ!ここではなくボードに書きませんか?私のプロフのところに押してもらって、ボードって書いてあるのでそこで話し合いませんか? (2019年7月28日 10時) (レス) id: 07ace89041 (このIDを非表示/違反報告)
killerハリケーン(プロフ) - 桜柚季さん» ですよね。 (2019年7月28日 10時) (レス) id: 07ace89041 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜柚季 | 作成日時:2019年4月9日 22時

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