無惨の探しもの ページ18
べべん べべん
女の鬼が弾く三味線の音が鳴り響く。
上弦の鬼たちは、無限城に集められていた。
若い男性の姿をした鬼＿＿＿無惨は独り言のように呟いた。
「妓夫太郎が死んだ。上弦の月が欠けた。」
別の若い男の姿をした鬼が謝罪の言葉を口にするが、無惨は見向きもしない。
「産屋敷一族を未だに葬っていない。青い彼岸花はどうした？なぜ何百年も見つけられぬ。私は…貴様らの存在理由が分からなくなってきた。」
舌に伍と書かれたとても美しいとは言えない鬼がその言葉に反応する。
「私は違います！貴方様の望みに一歩近づくための情報を私は掴みました。ほんの今しがた…」
しかしそんな彼の言葉も最後まで言わせてもらえず、不確定な情報を嬉々として言うなと叱責を受ける。
上弦の肆と伍に命令を下し、それぞれの上弦を琵琶の鬼がべべんという音とともに飛ばす。
琵琶の鬼もいなくなり、一人になった無惨は静かな部屋でまた呟く。
「こいつらのほうが早く産屋敷を滅殺できそうだ。…やはり喰わなくて正解だったか。」
彼の手元には、数枚の人物調査票が。
一枚一枚めくり、ある一人の書類で手が止まる。
「全てはお前にかかっている。…闇月A、私はお前に期待している。」
そう言って彼はその名前に指を走らせた。
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snow - しほにゃん，実弥Loveさん» 読んでくださりありがとうございました！これからも更新頑張ります！！ (2021年5月28日 21時) (
レス) id: 6726eecfde (このIDを非表示/違反報告)
しほにゃん，実弥Love - はじめまして。夢主さんを溺愛する実弥最強でーすｩ！更新楽しみにしてますっ。 (2021年4月1日 22時) (レス) id: ac6a18bc22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：snow | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/aiwo/
作成日時：2021年1月15日 23時
