勘違いもほどほどに-弐-【鬼滅の刃】

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一週間後、しのぶさんやアオイちゃん、きよちゃんすみちゃんなほちゃんの献身的な介護のおかげで、私は自力で立ち上がれるくらいまでにはなった。


あれれれカナヲちゃんは？と思うかもしれないが、カナヲちゃんは私の姿を見る度に汗が垂れて震えていたので、しのぶさんが「治るまでは会わないようにしましょう」と言ったらしい。

それは竈門さん達も同じで、先に目覚めていた彼等は何度かお見舞いに来ようとしてくれたらしいのだが、同じ理由で追い払ったそうで。




「Aさん、炭治郎さんからお花です！」


『わ、ぁ、綺麗』


「ですよね！花瓶に飾っておきましょう」


「持ってきます！」




すみちゃんが竈門さんから貰ったお花を掲げて、きよちゃんが私の隣で自分事の様に微笑み、なほちゃんが花瓶を取りに行く為に部屋を出た。

ああ可愛い。
小さい子も、可愛い。
癒しである。



三人の様子を微笑ましく見守りながら、それにしても、と竈門さんが持ってきてくれた花に手を伸ばして花弁を撫でる。

何の花かは存じ上げないが、とても綺麗な花だ。私なんかが受け取っていいのか疑問に思ってしまうほど美しい。まるでしのぶさんの様だ。


てかそもそもなんで私に？同期だから？
……だとしたら優しすぎるぜ竈門さん。下手したら惚れてしまう優しさ。




『(……早く、皆さんに会いたいなぁ)』

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