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その後、半刻ほどしてから再び見廻りにやって来たアオイちゃんに目覚めている姿を見られると、彼女は泣きながらしのぶさんを呼びに行った。

呼ばれて来たしのぶさんは、急いでいたのか肩で息をしていて、私を見ると柔らかく笑う。




「……鬼の毒で一時は危なかったですが、今は大丈夫ですね」


『……』


「ああ、声は出さなくて大丈夫ですよ。毒が巡っているせいで身体のあちこちに支障が出てるはずですから、これから毒を抜く事に専念しましょう」




私の手をやんわりと握りながら、少しだけ瞳に潤みを含んでいるしのぶさん。そんな顔をしても相変わらずしのぶさんは綺麗だ。女神。



それからしのぶさんに私の身体がどうなっているのかを全て教えてもらった。


鬼の毒はかなり強力だったらしく、しのぶさんが事前に用意していた解毒薬では効かなかった為、屋敷に帰ってから急いで調合した薬で命は助かったと言う。

もし呼吸で毒の巡りを遅らせていなかったら最悪の事態が……なんて事も有り得たらしい。


一昨日には任務の合間のぬって蜜璃さんも来てくれみたいで。私が眠っていた間に、随分と心配をかけてしまったようだ。




「あと手の甲にある切り傷ですが、毒が直接触れた箇所という訳で傷が残ってしまう可能性があります。塗り薬などを処方しますが、治るかどうかはまだ分かりません」




そう言われて私は目線だけを手の甲にやる。
しかし布団に埋もれて見えない。


それに気付いたしのぶさんが、わざわざ布団の中から私の手を取り出して、仰向けの私からでも見えるように少し上に持ち上げてくれた。触れてる手が優しくてまた泣きそう。




『(あー、なるほど)』




傷が残ってしまうと言っても、細い切り傷を中心としてその周りには紫がかった痣のようなものが出来ていただけで、特に気になるものではなかった。

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そあ Free sky - 私は現実で愛されていないからですかね?愛されている夢主を見て泣いてしまいました。頑張ってください! (2019年10月6日 21時) (レス) id: 4b25111a5e (このIDを非表示/違反報告)
名無しの刃 - 富岡…?恐らく冨岡では…?偉そうにすみません… (2019年10月3日 23時) (レス) id: 7c2b7aa7df (このIDを非表示/違反報告)
まっち - 続編おめでとうございます!本当に面白いと思いました。これからも頑張ってください!応援してます。 (2019年9月22日 22時) (レス) id: d74e1015ce (このIDを非表示/違反報告)
銀炉(プロフ) - 初コメ失礼します、続編おめでとうございます!7話がなくて話が抜けてますよ!更新楽しみに待ってます! (2019年9月22日 13時) (レス) id: c268784eb7 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続編おめでとうございます!更新頑張ってください! (2019年9月21日 23時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:-naki- | 作成日時:2019年9月21日 23時

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