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正一君と我妻さん、そして私の三人で妹さんを探すべく物色するように家の中を歩いた。
のは、良いんだが。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はふっ」
「……」
『……』
「フーーーッ」
我妻さんの息が酷い。
「すみません、善逸さん」
「ヒャーーーーッ!ウォッ、ウォォォォッ」
我妻さんは奇声を発したかと思えば正一君に抱き着いた。私はそんな彼の背中を、大丈夫ですか、と言いながら撫でるが、息は変わらず上がったままだし汗もすごい。
気配からしてみても恐怖心が多いのがわかる。
「合図合図合図合図をしてくれよ話しかけるなら。急にこないでくれよ心臓が口からまろび出る所だった。もしそうなっていたら正しくお前は人殺しだったぞ!!わかるか!?」
「すみません……ただちょっと…汗・息・震えが酷すぎて……」
「なんだよォ!!俺は精一杯頑張ってるだろ!」
『正一君はこの様な場面に慣れているわけもないので不安になっているんですよ。……正直、私も不安ですし』
「やだごめんね」
『ですが、極力静かにしておいた方がいいかもしれませんね。音に釣られて鬼が……』
__ガサッ
『………こんな風に出るんで』
私は内心舌打ちを漏らして、間が悪すぎだろ、と柄に手をかけたが、その手を我妻さんが掴んで逃げ出したのであそこで鬼を狩るのは出来なかった。
『我妻さん、私の手は離していただいて大丈夫です、からっ』
「駄目駄目駄目、せめて俺に守らせて!?女の子でしょ?守らせてよお願いだから」
女の前に鬼殺隊です、と付け加えようとした私の真横を鬼の舌が通り過ぎて近くにある水瓶を真っ二つに割り、驚いた我妻さんが近くの部屋に突っ込んでいく。
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そあ Free sky - 私は現実で愛されていないからですかね?愛されている夢主を見て泣いてしまいました。頑張ってください! (2019年10月6日 21時) (レス) id: 4b25111a5e (このIDを非表示/違反報告)
名無しの刃 - 富岡…?恐らく冨岡では…?偉そうにすみません… (2019年10月3日 23時) (レス) id: 7c2b7aa7df (このIDを非表示/違反報告)
まっち - 続編おめでとうございます!本当に面白いと思いました。これからも頑張ってください!応援してます。 (2019年9月22日 22時) (レス) id: d74e1015ce (このIDを非表示/違反報告)
銀炉(プロフ) - 初コメ失礼します、続編おめでとうございます!7話がなくて話が抜けてますよ!更新楽しみに待ってます! (2019年9月22日 13時) (レス) id: c268784eb7 (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - 続編おめでとうございます!更新頑張ってください! (2019年9月21日 23時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:-naki- | 作成日時:2019年9月21日 23時