5歳差なんて関係ねぇ!!【ユーリ!!! on ICE】 (ページ39)

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第27話：自覚ページ39

勇利side

VC｢A～帰ってこないね～｣

YR｢……｣

浴衣の着方を聞きに僕の姉ちゃんの所へ行ったAちゃん

まあ正確にはユリオにこの部屋から追い出された感じなんだけど。

ヴィクトルやユリオの他にもう1人増えたロシア勢A。

容姿も性格もほんとロシアって感じで。

胸下まで綺麗に伸びてる灰色の髪。
鼻はスラッと高く宝石のようなグリーンの瞳。
雪のように白い肌。
赤く小さい唇。

すぐ抱きついて来たりいちいち距離が近いのはヴィクトルと同じ。

さすが親戚だね。

勇利｢ユリオも大変だね｣

YR｢あぁ?何がだよ｣

勇利｢Aちゃんだよ、可愛いから｣

YR｢はぁ!?!?｣

勇利｢わっ!!｣

バンッと机を叩くユリオにびっくりする僕。

YR｢なっ、んでいきなりそんな事言い出すんだよっ!!
っお前まさか!!アイツのこと……｣

……ん?

YR｢アイツはああみえて凶暴なんだ、見た目に惑わされるな。
すぐ人を馬鹿にするしガキ扱いするし…口もくっそ悪ぃから!!｣

ものすごい早口で語るユリオ。

これ、自分で気づいてない感じなのかな…。

ヴィクトルの方をチラッと見たらニコニコしながらユリオの事眺めてるし。

YR｢とにかくお前なんかにアイツは｣

勇利｢ユリオ、気づいてないの?｣

何が、と言わんばかりに顔をしかめるユリオ。

勇利｢僕、てっきりユリオはAちゃんの事好きなんだと思ってた｣

YR｢はぁぁぁ!?!?!?｣

勇利｢え、違うの?

だってユリオ、
Aちゃんを見る時の目優しいしずっと隣キープしてるし
喧嘩しながらも結局はAちゃんの事すっごい考えてるでしょ?｣

僕が言葉を発する度に顔を真っ赤にしていくユリオ。

VC｢恋愛経験の乏しい勇利に気づかれるなんて
好きな気持ちがダダ漏れるくらいに好きなんだね、Aの事｣

ニヤニヤしながらそう言うヴィクトル。

……あ、絶対この大人楽しんでる。
ヴィクトルは昔からユリオがAちゃんの事好きなの知ってたんだ、きっと。

YR｢オレがAを………………いや、

.

.

……っ!?!?!?｣

顔だけじゃなく耳も首も真っ赤にして口元を掌で隠すユリオ。

勇利｢(あ、今自分の気持ちに自覚したな…)｣