音楽塾の男たち (ページ46)

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嶺亜サイド

嶺亜「隣街の商店街のコスメショップ…って､ええっΣ( ﾟДﾟ)!?」

あの日､塾長が話していたのって､コスメショップのオーナーだったの!?

大我「あそこのコスメショップのオーナー､隣街で有名な美容家で師匠が購入した入手困難のスキンケアセットを開発したんだ」

兄さんも知っている程なんだ｡

隣街のコスメショップのオーナーは､前に塾長が肌に悩んでいて､

どれにしようか迷っていた所を話し掛け､

アドバイスしたり､オススメのスキンケアセットを教えたりして､

仲良くなったらしい｡

ただの知り合いだったんだ｡俺は何て勘違いを…｡

嶺亜「じゅ､塾長!」

手越「ど､どうしたの!?急に立ち上がって…」

嶺亜「す､すみませんでした(＞_＜)!この前､宿題を教えてあげるって親切に言って下さったのに､声をあげてしまって…」

手越「えっ?あぁ､あの時ね｡何があったかと､驚いちゃったよ…(^_^;)」

嶺亜「じ､実は…友達と隣街の商店街を歩いていたら､コスメショップに塾長がいるのを見掛けて…店員さん…じゃないや｡オーナーと仲良く話しているのを見て…」

手越「???」

嶺亜「ヤ､ヤキモチ…焼いたん…です…//」

大我「ヤキモチ?」

塾長に頭を下げてこの前の事を謝り､

モジモジしながら理由を話した｡

手越「…ふふっ」

嶺亜「えっ?」

手越「可愛いなぁ､嶺亜は｡ジェラシーだったの?」

嶺亜「はい…//」

手越「彼は嶺亜と同じく､俺のファンではあるけど､特に関係ないから安心して｡俺も勘違いさせるような所を見させて､ごめんね?」

嶺亜「いえ､本当にすみませんでした…m(_ _)m」

大我「(何だかよく分かんないけど､仲直りできて良かった…(^_^;))」

嶺亜「改めて居候祝いのプレゼント､ありがとうございます!今日から使っちゃいます(*^^*)!」

手越「どういたしまして｡気に入ってくれて､良かった(*^^*)」

こうして､俺のジェラシー騒動は､

勘違いによっておさまった｡

それから､塾長から貰ったスキンケアセットは毎日､使っている｡

そのお陰で､少なくなってきちゃったけどね(^_^;)｡

でも､塾長から「前より美人さんになったね」と褒められたから､良しにしたのだった(^-^)｡

第4話『ジェラシーのカプリッチオ』終わり