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嶺亜サイド
それから､テレビ・アクエリアスに電話した所､残念ながら許可を取る事ができなかった｡
後は､塾長に頼るしかない｡
濱田先生にその事を話したら､「許可取れたら､それでもええよ」とあっさりOKしてくれた｡
颯「テレビ局が駄目なら､図書館の見学にしよ〜」
横原「俺はレストランかな〜」
猪狩「俺はライブハウス」
挙武「俺は学習塾だね」
皆､テレビ局がダメだった時に､
別の場所を見学を考えている｡
テレビ局選択一つの俺だけ､何も考えていないじゃん…(-_-;)｡
颯「じゃ､俺はダンス部があるから行くね」
横原「俺も料理部があるから」
嶺亜&挙武&猪狩「頑張れよ〜(^-^)」
部活に向かう2人を見送り､俺らも教室を出る｡
挙武「あっ!日誌､先生に渡すんだった!ごめん､2人とも｡先に帰って(^_^;)!」
猪狩「おう､分かった」
嶺亜「また､明日な〜!」
今日､日直の挙武と別れて､
ガリさんと2人で校門まで歩いた｡
嶺亜「ガリさん､今日はバイト?」
猪狩「うん､カラオケ店」
首にヘッドホンを掛けながら､ガリさんは言った｡
ガリさんはアパートに引っ越してきた後､
すぐにバイト探しをして､
隣街の商店街の中にある､カラオケ店に決めたらしい｡
カラオケ…というのは､皆で歌って盛り上がるお店なんだって｡
兄さんもボイトレ目的で､1人で行っているみたいだけど､
1人カラオケみたいな感じでかわいそう(^_^;)｡
俺もいつか､挙武と颯と横原を連れて行こうかな?
猪狩「嶺亜様は､このまま帰るんだろ?途中まで…」
嶺亜「ごめん!用事､思い出したから!じゃ､また明日!」
猪狩「ちょっと､嶺亜様(;ﾟдﾟ)!?」
校門を出た途端､俺はガリさんの横を抜けて走り出していった｡
嶺亜「はぁ…はぁ…ここまで来れば､いいかな」
公園前まで走り､息切れしながら立ち止まった｡
ガリさんには悪いけど､
用事というのは､ある人に会う為だ｡
息切れしなくなり､一直線の道を歩き出す｡
周りには緑色の木々が生い茂っており､
その中を真っ直ぐに歩いていくと､
木々の道を抜けて､白い屋根の一軒家が見えた｡
本当にデカイ家だよなぁ…(・_・;)｡
裏の中庭にプールがある程だもん｡
俺は深呼吸してから､ピンポーン♪とチャイムを鳴らした｡
?「はーい」
インターホンから､男性の声がした｡
嶺亜「嶺亜です｡突然､来てしまってごめんなさい」
少しして､扉が開いて茶髪で眼鏡をかけ､
高身長の美青年が出てきた｡
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年5月11日 23時
