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『 なんか、幸せや 』
「 へえ 」
『 幸せやないすか？ 』
「 普通 」
口に広がる甘さは、いつも変わらず大好きな味でで。
それでもちょっぴりいつもより甘く感じるのは、隣でニコニコする小瀧くんがいるからだ。
ポケットに手を突っ込んで、下を見ながらニヤニヤしてるの、すぐわかる。
『 …今度また電車乗りましょね 』
「 やだ 」
『 僕、あーゆーことされんの夢やったんすよ 』
「 夢叶ったね 」
そう言うと、可笑しそうに「ははっ」って笑って、手を叩く。
笑うとき瞑る目に、見える睫毛に少しどきりとした。
『 毎日一緒に帰りませんか 』
「 やだ。付き合ってると思われるでしょ 」
『 嬉しいっすけどね 』
「夜も越えてもうたし」なんて、ふざけた生意気なこと言うから、軽く膝かっくんする。
でも膝の位置が高くて、わたしの方がバランスを崩してしまった。
だけどそんなときに、
『 ほんま危なっかしい 』
って年上っぽく笑って、わたしを抱き止めるのはやめてほしい。
『 …Aさんもしかして、ドキドキしてる？ 』
「 してない 」
『 たまにはおれに、守られてくださいね 』
また"おれ"って言う。彼の方が余裕に満ち溢れてる証拠だ。
わたしはもう顔をあげられない。
『 近いっすね 』
この距離で、照れ笑いして、一歩離れたと思えば、
また近づいてきて、頭を優しく撫でるなんて、
「 …ちょ、ちょっと 」
「 も、もう一生しないで！！ 」
ドキドキしないわけがないじゃん。
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りぃな - この作品、めっちゃ好きです。小瀧くんの一人称がおれになるときが…何て言うか、やばいです (2020年10月24日 22時) (
レス) id: 6d972d4f2d (このIDを非表示/違反報告)
楓花(プロフ) - えむさん» ありがとうございます〜！！遅くなってしまってすみません！ (2019年1月22日 23時) (レス) id: dbd2bbadc1 (このIDを非表示/違反報告)
えむ - なんか、花男っぽいですね！たのしいです (2018年9月7日 20時) (レス) id: 3391b849bb (このIDを非表示/違反報告)
楓花(プロフ) - ミルキァさん» ありがとうございます〜！！アンチがいるんですけどそう言ってくださる方がいるだけで嬉しいです！(；；)ありがとうございました！！ (2018年8月27日 19時) (レス) id: 6fd2095d8d (このIDを非表示/違反報告)
楓花(プロフ) - (さら)さん» ありがとうございます！続きは書く予定はありません(；；) (2018年8月27日 19時) (レス) id: 6fd2095d8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楓花
| 作成日時：2018年6月10日 23時
