君の笑顔を見せてください【ジョジョの奇妙な冒険】混部 (ページ8)

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2人だけー貴方sideーページ8

｢俺のスタンドはぶっ壊して治す！！｣

『…ん？？』

｢矛盾してるって思うだろ？傷は治せるし、壊れた塀も直せるでも欠点がある…｣

仗助さんは明るく振舞った

『自分は治せないとか？』

｢さすが、鋭い｣

何となく頭を小さく下げると手を伸ばしてきたが、スっと戻した

｢ん～俺ジジィに呼ばれて事情も知らないまま来たから話す事とか考えてなかったんだけどよぉ、何か質問とかある？｣

『え、、こういうのって私が質問されるのでは？』

｢実際、俺が色々聞いたってあまり答える気ないだろ？｣

素直に答えれば苦笑いで返されたが
そこから本当にたわいのない話をした
趣味、好きな食べ物、音楽、流行り、、、今仗助さんは高校生で私と同じ位の歳で話を聞けば聞くほど羨ましく思えた

『何だか…楽しそうですね』

｢あぁ～まぁな｣

『仗助さんモテるでしょ？』

｢モテるって言うかなんと言うか、正直そうかも｣

『見た目少しやんちゃだけど実際優しくて、童心があって、顔立ちもいい…女性に好まれそうなステータス』

見たまんまを伝えると頬を小さく指でかきながら目をそらす、目線の先は向こう側の見えないガラス、きっとその向こうにはジョセフさんがこちらを見ているのだろう

ジョセフさんといい承太郎さん、仗助さんといいこの施設の人は全員顔立ちが良すぎる

｢という事はAも俺の顔は好み？｣

『さぁ？』

いたずらっ子ぽく笑えば目をまん丸くしこちらを見た

｢ま、まぁこの顔は遺伝だからなんとも言えない｣

『もしかしてジョセフさん達って血の繋がりが』

｢鋭すぎてびっくり、、承太郎さんは俺の甥、で今部屋の外にいるジョセフってのが俺の父親｣

『え、えぇ？？困惑…明らかに承太郎さんの方が年上なのに』

｢俺はジョセフ・ジョースターの隠し子…Aの事はこの部屋に入る前に全部聞いた、だから俺の秘密を教えないとウィンウィンじゃあないだろ？｣

新事実に驚きを隠せないまま承太郎さんが持ってきてくれたフルーツの残りを口に運ぶと果物特有の酸味か広がる
私の事情を知っているから自分の秘密を教えるって言う行為がよく意味が分からなかったけど、小さい頃両親に秘密をしたあのドキドキ感と共有出来る隠し事に、久しぶりに小さな高揚を覚えた

『2人だけの秘密』

｢そう、2人だけのな。この事は俺ら一族と1部のここの上層部スタッフしか知らない｣

『…2人だけじゃあない』

｢まぁまぁ｣