君の笑顔を見せてください【ジョジョの奇妙な冒険】混部 (ページ3)

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出会いは最悪ページ3

ｼﾞｮｾ｢どうする、仗助を待って面会するか？｣

承｢いや、1人ずつだ…俺から行く仗助には話しておけ｣

ｼﾞｮｾ｢OK、そうだ、これを渡しておこうほれ、｣

ジョセフが手渡してきたのはボウルに沢山入ったカットされたリンゴ、イチゴにパイナップルだった
ナイフは当然のように入っておらず、2つの受け皿、日本の爪楊枝を一緒にお盆のうえに乗せられていた

承｢奴が好きなものか｣

ｼﾞｮｾ｢あぁ、虐待を受ける前は普通の家族だったという、よくフルーツをおやつとして出されていて一番の思い出だったそうだ…それが好物みたいだから2人で食べるといいじゃろう｣

承太郎はお盆を片手で持ち上げると
少しの緊張を胸に、ドアを3回ノックし入っていく

承｢入るぜ｣

Aの顔は強ばっていくばかりだが
フルーツを見ると顔がほころんだ

承｢そう強ばるな、話をするだけだ…事情は聞いている｣

『さんも…』

承｢あ？｣

『お兄さんも私の事を殴りますか？』

承｢テメェ話聞いてt『殴るならさっさと殴ってください、済んだらそこにあるフルーツ食べるんで』チッ!!｣

ベッドの上から微動だにしないAは
淡々と喋り挙句の果てには承太郎の目の前に立つと、目を瞑り、殴られる用意をした

承太郎は正直ここまでとは思っていなかった
どれだけ過酷な生活をしていれば
この虚無感を出せるのか
謎の苛立ちが腹の底から脇が上がってきた

『…あら殴らないのですか？じゃあフルーツ食べましょう、ジョセフさんが用意してくださったんでしょ？フルーツ選ぶセンス毎回良い』

承｢おい｣

『なんですk!!!!にゃに』

承｢テメェ、初対面に対してなかなか失礼なこと言うな…どいつもこいつもがテメェに殴る蹴るの暴力をすると思ったら大間違いだぜ｣

声をかけられ振り返れば
承太郎の大きな右手がAの頬を掴み目線を合わせて、口を開く

『そのどいつもこいつもにやられてきたんです。ここの人達が保護をしてくれて、毎日3食の食事を出してくださったって、お風呂にも入れてくれて服も用意してくださったって

どうせいつかは捨てられる』

承｢はぁ、こんな無駄話はやめだ…貴重な時間を割いてきたんだ、ジジィがくれたフルーツ食うぜ｣

今のAに話したって無駄だと悟った承太郎は背もたれのついた椅子に雑に座ると、パイナップルを1切れ頬張った

『失礼しますっと』

渋々承太郎の前に座ると
フルーツを口に入れ喋らなくなった