瞠若驚嘆 ページ27
「なあなあA！」
ひょこっと現れたのはエースさん。
『何ですか？』
「Aって異世界から来たんだよな？」
『です。』
「異世界ってどんな所なんだ？！」
言っていいもの？…この世界が漫画として存在してることを隠すならいいかな？
『恐らく、ですけど…ここよりは文明が発達していると思います。』
キラキラとエースの目が輝く。
「おれもそれには興味あるな。」
そういったのはサッチさん。エースさんが「もっと詳しく！」と言った大きな声で人が集まってきた。
『うーん…飛行機っていう乗り物があるんですけど、鉄の塊で空を飛ぶんです。船の１０倍くらいのスピードはあるんじゃないですかね？』
「鉄が空を飛ぶ？！嘘だろ？！」
「そういう能力じゃなくてか？！」
能力、って…悪魔の実ってこと？いや科学という名の能力です。
『こっちの世界には悪魔の実なんて無いんで…あとは何でしょう。あ、スマホとか？』
普段文明の恩恵を享受しまくっているのは確実なんだけど、この世界がどこまで進んでるかもよくわからない上に改めて考えると出てこないな。
「すまほ？何だそれ？」
エースさんがこてんと首を傾げる。
『ちっさい機械で…それさえあれば世界の裏側にいようが電話も手紙も一瞬でできるし数千の写真や動画を記録しておくこともできます。』
目をひんむいて驚く海賊の皆さん。リアクションいいですね。
「おいおい嘘だろ…なんて世界だよ」
「なァそれ持ってないのか？！」
そこではと気づく。私の鞄に入ってるはずなんだけど…どこにあるんだっけ？
『多分持ってます。私の鞄知りませんか？』
「医務室にあるはずだ、持ってくる！」
サッチさんがそう言って駆け出す。うわあ足速い。
取ってきてくれたサッチさんにお礼を言ってスマホを取り出す。もちろん圏外。この世界にWi-Fiなんてないよね…
パシャ、とエースさんの写真を撮ってみせる。
「はああ…こんな薄っぺらいので…」
『元の世界でだったら何百万冊分の本の知識が入ってるんですけどね、この世界では見れないです。』
Google先生もここでは使えないしな。
ほお、と感嘆したように皆さんがスマホを覗き込む。触ってみます？というと「壊しそう！」と慌てて拒否された。
メールやラインもここに来た時から止まっている。電波がない、というかそもそも世界が違うし。
そこでふと思い出してアルバムを開こうとしてやめた。
…なんとなく"元の世界の私"を見るのが怖かった。
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勿忘草 - 突然道徳の授業が始まって吹きましたw (2020年7月12日 12時) (
レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
Y.K - 900個目の投票しましたww (2020年6月19日 20時) (レス) id: 9536630108 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - これで三周目 (2018年12月26日 11時) (レス) id: 56d3c1a18a (このIDを非表示/違反報告)
もちチーズ(プロフ) - りんごさん» 口先三寸というのは間違った日本語で舌先三寸というのが正しい日本語です！間違った日本語を披露してお恥ずかしい…！御指摘ありがとうございます。訂正させていただきます。 (2018年2月4日 14時) (レス) id: 0cb5a701fd (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 口先三寸って舌先三寸じゃないんですか？？間違っていたらごめんなさい。 (2018年2月3日 17時) (レス) id: a064980027 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちチーズ
| 作成日時：2017年10月22日 11時
