◇2349. ��僕��の願い ページ2
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なんだか一瞬だけ、不可思議で、違和感のある言葉が聞こえたが、今は敢えてつっこまないでおこう。
『(聞いたら聞いたで話がややこしくなる気がするし)』
今聞くようなことではない気がする。
マレウス「でも……確かに、生まれてからはずっとリリアが近くにいた」
「……だがこれから先はもう、あいつに叱られることもなくなる」、と。
ツノ太郎はそうポツリ、と呟いた。
何かあったの？、なんて軽はずみに聞ける事じゃないなんて、僕でもわかる。
これはツノ太郎とリリア先輩に問題だ。
当人達で解決する他ないだろう。
それでも、ツノ太郎の落ち込み様を見ていると、なんとなくだけど、只事じゃなくて、どうにも出来ない事なんじゃないかと思えてしまう。
どうにか出来ないかと葛藤している。
どうにも出来ない現実を受け入れられないでいる。
『(もうこーいうパターンって絶対笑えない程穏やかじゃない内容なんだよなあ)』
……いや、ここはツノ太郎の��友人��として、何か言葉を送るべきだろう。 なんなら背中に喝を入れてやるとか。
よしよし、僕が慰めてやろう。
励ましの言葉は、そうだなあ。
『そんな辛気臭い顔をするな。 せっかくのイケメンが台無しだゼ☆』……よし。
僕の励ましにより、ツノ太郎は立ち直り、リリア先輩との問題も解決。 ハッピーエンド待ったなし！
マレウス「くだらないことを話しすぎた。忘れてくれ」
『あ、そっすか』
行き場をなくした手を、僕は背中に隠した。
マレウス「Aこそ、こんな時間に庭に出てくるとは珍しい。 それに、ずっとなにか言いたげな顔をしているな。話してみるがいい」
……まあ、たしかに言ってみたかった言葉ではあった。
とりあえず僕は気を取り直して、『あはっ。 そー見えてた？ ツノ太郎には隠し事できないなー』と後ろ頭を掻きながら言えば、ツノ太郎は言ってみろ、と言わんばかりに僕の顔を伺う。
『どこから話せばいいかな』
マレウス「落ち着いて話せ。 お前は僕の話を聞いてくれたんだ。 僕もお前の話を聞こう」
『……ツノ太郎ってやっぱり優しいね』
物言いが上から目線になることが多いけど。
『ツノ太郎に協力をお願いしたい事があるんだ』
ツノ太郎は首を傾げる。
僕はとりあえず、いままで自室にある鏡に起きた事、今日の食堂で話し合った事を余すことなくツノ太郎に説明した。
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冬雪(プロフ) - すたさん» コメントありがとうございます。最初から見てくれるの嬉しいです。頑張ります (6月11日 23時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
すた(プロフ) - うおおお！！おもろすぎて最初から見てきました！応援してます！！ (6月11日 22時) (レス) @page50 id: 547c4df5f1 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 潤華さん» コメントありがとうございます。とても恐れ多いですが、すごく嬉しいです。頑張ります (5月20日 21時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
潤華 - 冬雪さんが全占ツク作者の中で一番好きです(変に作者がずけずけ出てきたりしないし)！面白くて何回も見返してしまいます！これからも応援しています、頑張ってください✧ (5月20日 19時) (レス) id: 9876854e3f (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - あんりさん» コメントありがとうございます。楽しみです。頑張ります (5月13日 6時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2023年3月20日 0時
