◆2111. 純粋 ナル 関係 ページ6
Ｎｏ ｓａｉｄ.
『声が重要視されている今、僕がレオナ先輩の声を出せばジャミル先輩は、幾分か安心できるというわけです』
ジャミル「いや、別に安心するわけじゃないんだが。 この状況は変わらないんだし」
『まあまあそんな強がらないで。
僕の声優は優秀なんですよ？』
ジャミル「声優……？」
ジャミル・バイパーは眉を顰めていると、Aは咳払いをした。
『��平たく伸ばして食ってやろうか��』
ジャミル「……………………今、レオナ先輩のマネをしたのか？」
『うん、似てました？』
ジャミル「全然。
少し声が低くなった君としか認識できなかった」
『あらー』
��能天気な奴��…………いや、ただの��バカ��なのかもしれない。
ジャミル「ふざけるのも大概にして、離れてしまったメンバーと合流しよう。 君だってイヴのことが心配だろう？」
『んー……』
ジャミル「……心配じゃないのか？」
『心配っちゃあ心配なんですけど、イヴならなんとなく大丈夫かなって。少なからず今も誰かと一緒にいると思うし』
ジャミル「………………信頼しているんだな」
『親友だからね』
『誰よりもイヴと一緒にいるからね。 あいつの、ちょっとした変化でも気づく自信があるよ』
と、表情は見えないけれどAが得意満面を浮かべながら、そう言っていることがジャミル・バイパーにはわかった。
Aとイヴの関係は純粋だ。
そこにはわだかまりも、足掻き難い事柄も存在するだろうに、彼女達はそれでも真っ直ぐに互いを想い合えている。
ジャミル「(けれどそれって、互いに無関心だからこそ成り立つものなんじゃないだろうか)」
純粋な関係なんて、あるはずがない。
どんなに清い関係だとしても、そこには必ず��裏切り��という要素が存在する。
そうなった時、絶望するのはどちらになるのだろうか。
Aはそれでも笑っていられるのだろうか。
イヴはそれでも立ち向かえるのだろうか。
……。
ジャミル「(……やめよう。
そんなことを考えれば、考えている自分が惨めになるだけだ)」
『でもまあ、微塵も心配なんてしてない、なんてことはないからね。この階層の収容所にはいままでのよりも強いファントムが居るといいますし、なるだけ早くイヴ達と感動の再会を果たしましょうか。
ということでジャミル先輩、折り入ってお願いが』
ジャミル「なんだ？」
.
◆2112. 螺旋 ニ 流レル鮮血→←◆2110. 彼女 ガ 持ッテイルモノ
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冬雪(プロフ) - たまごっちさん» コメントありがとうございます。これからも夢主達のことを見守っててくれたら嬉しいです (2022年8月12日 15時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
たまごっち - "男"の手は彼女達をすり抜ける。……ということはもう、お父さんって…あぁぁぁ、続きが楽しみすぎる！！！夢主ちゃんとイヴちゃん、幸せになって…(泣) (2022年8月12日 11時) (レス) @page37 id: 761df69c60 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - とうもろこしさん» コメントありがとうございます。父親参戦です (2022年8月12日 9時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
とうもろこし - お、お、お父さん！？！？夢主達、少しづつ記憶を取り戻してきてるってこと…？ (2022年8月12日 9時) (レス) @page37 id: 761df69c60 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - トワさん» コメントありがとうございます。ふとした時に雰囲気変わるスカラビアいいですよね。頑張ります (2022年8月11日 22時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2022年7月23日 0時
