◆2128. フード ヲ 取ッテ ページ23
Ｎｏ ｓａｉｄ.
ヴィル「そうだ。 さっきはありがとう、エペル」
エペル「え？」
ヴィル「いい判断だったわよ。 今のアンタになら、背中を任せても良さそうね。 この先も頼んだわよ」
エペル「……っはい！ 任せてください！」
ヴィル「ジャミルも。 あんなにしなやかで綺麗な回し蹴りは初めて見たわ」
ジャミル「お褒めにあずかり光栄です」
ヴィル「今度ウチの同好会に顔を出してみない？」
ジャミル「か、考えてはみます……」
自信がついたような笑みを浮かべるエペル・フェルミエに、苦笑いを浮かべるジャミル・バイパーを見て、Aは口角を上げた。
そして、本題に入る。
『さて、無事全員揃ったわけですけれども、収容所の出口は固く閉ざされているようですし、これからどうします？』
ヴィル「マップとセットになっていた緊急事態用対策マニュアルに記されていた、緊急脱出用のカードキーがあれば、この収容所から出られるはずよ」
エペル「そのカードキーはどこにあるんですか？」
ヴィル「セキュリティボックスに保存されてはいたわ…………でも、アタシとレオナが確認しに来た時にはもうファントムに持ち逃げされた後だった」
ジャミル「ファントムに……？」
エペル「……と、いうことは」
１年組はまだまだ怪音が立つケージへと視線を向けた。
また宝探しか……、と肩を落としかけた時だった。
ルーク「そのカードキーというのはコレのことかい？」
そう言って、ルーク・ハントが取り出したのはキーホルダーが付いたカードケースだった。
そのカードケースの中には１枚のカードが入っている。
ヴィル「！ ルーク、それをどこで？」
ルーク「先程倒したファントムの亡骸付近に落ちていたものでね。 念のためと思って回収したのさ」
ヴィル「ありがとう。 早速試してみるわ」
ヴィル・シェーンハイトはルーク・ハントからカードキーを受け取ると、出口の扉へと足早に向かう。
扉が開くのを待っていると、不意にレオナ・キングスカラーと目が合ってしまうジャミル・バイパー。
ジャミル「……ご無事でなによりです」
レオナ「取ったんだな」
ジャミル「え？ あ、フードのことですか？
ええ、まあ。 取ったというか、取られたというか……」
レオナ「少しは見えやすくなったんじゃねえか？」
ジャミル「……そうですね。
とても見えやすいです」
レオナ・キングスカラーは口角を上げた。
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冬雪(プロフ) - たまごっちさん» コメントありがとうございます。これからも夢主達のことを見守っててくれたら嬉しいです (2022年8月12日 15時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
たまごっち - "男"の手は彼女達をすり抜ける。……ということはもう、お父さんって…あぁぁぁ、続きが楽しみすぎる！！！夢主ちゃんとイヴちゃん、幸せになって…(泣) (2022年8月12日 11時) (レス) @page37 id: 761df69c60 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - とうもろこしさん» コメントありがとうございます。父親参戦です (2022年8月12日 9時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
とうもろこし - お、お、お父さん！？！？夢主達、少しづつ記憶を取り戻してきてるってこと…？ (2022年8月12日 9時) (レス) @page37 id: 761df69c60 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - トワさん» コメントありがとうございます。ふとした時に雰囲気変わるスカラビアいいですよね。頑張ります (2022年8月11日 22時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2022年7月23日 0時
