◆2122. 砂 ハ 流レ ページ17
Ｎｏ ｓａｉｄ.
《キシャシャシャ！ ニンゲン ニンゲン ダア》
《ニンゲン 仲間 ニ スル ズット 一緒》
ヴィル「誰がアンタ達の仲間になるものですか」
ヴィル・シェーンハイトは水場に移動し、詠唱を行う。
小規模の洪水を起こし、ファントムを飲み込む。
相手が怯めば、閉じ込めてしまおう、だがしかし、どこからともなく雷鳴が聞こえ、ヴィル・シェーンハイトは動きを止める。
刹那、リーフ魔法による緑の雷がピリピリと裂け、ファントム達に落雷する。 そこは水場でもあったことから、近くにいたファントムにも感電する。
ヴィル「！？ ちょっとレオナ！ 雷の魔法を撃つなら事前にそう言ってちょうだい。危うく巻き込まれるところだったわ」
レオナ「悪かった。言う暇がなかった」
ヴィル「嘘おっしゃい！」
空のケージの上に立つレオナ・キングスカラーはヴィル・シェーンハイトのことを見ずにそう言った。
先程からレオナ・キングスカラーはそこに立ち、ヴィル・シェーンハイトが攻撃したファントムを仕留める、という所謂流れ作業をしているため、比較的余裕がある。
本来であれば、ヴィル・シェーンハイトにとって、ファントムの数匹相手など造作もない。
だがしかし寮長であれど、レオナ・キングスカラーと共に��雷霆の槍��を支え、魔力も〈無限〉にあるというわけではない。
現状、ヴィル・シェーンハイトとレオナ・キングスカラーが協力し合わなければ、この状況を切り抜けるのは到底難しい。
けれど、果たしてレオナ・キングスカラーの辞書に【協力】という単語はあるのだろうか。
レオナ「砂にするぞ」
ヴィル「毒で侵すわよ」
この調子である。
ヴィル「……ってそうじゃないそうじゃない。
喧嘩をするどころじゃないのよ。我を貫き通している場合じゃないのよ」
レオナ・キングスカラーが足場にしていたケージが攻撃される。 吹き飛ばされる前にレオナ・キングスカラーはその場から退き、ファントムににじり寄られ、ヴィル・シェーンハイトと共に囲まれてしまう。
２人は背中合わせにファントムから目を離さないでいた。
ヴィル「ねぇ、レオナ。 ここは協力し合いましょう、なんて死んでも言わないからアタシに合わせてくれない？」
レオナ「はぁ？ お前が俺に合わせろ」
ヴィル「死んでも嫌」
レオナ「ツレねえなァ」
レオナ・キングスカラーは嘲笑う。
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冬雪(プロフ) - たまごっちさん» コメントありがとうございます。これからも夢主達のことを見守っててくれたら嬉しいです (2022年8月12日 15時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
たまごっち - "男"の手は彼女達をすり抜ける。……ということはもう、お父さんって…あぁぁぁ、続きが楽しみすぎる！！！夢主ちゃんとイヴちゃん、幸せになって…(泣) (2022年8月12日 11時) (レス) @page37 id: 761df69c60 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - とうもろこしさん» コメントありがとうございます。父親参戦です (2022年8月12日 9時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
とうもろこし - お、お、お父さん！？！？夢主達、少しづつ記憶を取り戻してきてるってこと…？ (2022年8月12日 9時) (レス) @page37 id: 761df69c60 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - トワさん» コメントありがとうございます。ふとした時に雰囲気変わるスカラビアいいですよね。頑張ります (2022年8月11日 22時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2022年7月23日 0時
