◆2043. 芸能人 ページ36
Ｎｏ ｓａｉｄ.
ルーク「でも、ヴィルが大きな荷物を運んでいるのを見かけたら、代わりに荷物運びを申し出たくなる気持ちはよくわかるよ！」
『……というと？』
ルーク「入学したての頃はヴィルが購買部や麓の街へ買い物へ行くと聞けば、率先して申し出る者が多かった。 ときにはポムフィオーレ生でなく、他寮生まで混じっていたほどさ。 人だかりがあるところにヴィルあり、という感じでね」
その話を聞いたAは少しばかり考える。
そしてハッ、とし『ナイトレイブンカレッジのマドンナ！？』に対しイヴは「ヴィル先輩は男の人だよ」と冷静にツッコミを入れた。
ヴィル「あんなのは芸能人がもの珍しくて寄ってきていただけよ。数ヶ月もすればほとんどの生徒が飽きたわ」
イヴ「さ、さすがナイトレイブンカレッジ生……生徒に飽きるって…………」
ルーク「飽きたというよりも、キミのストイックさに追従できる生徒が少なかったというほうが正しいかな」
エペル「あっ、じゃあもしかして……ヴィルサンとルークサンの出会いって、荷物持ちがキッカケ？」
ヴィル「まさか！」
驚いたように自分の後ろを居るA、イヴ、エペル・フェルミエにヴィル・シェーンハイトは目を向けた。
それと同時に��雷霆の槍��も方向転換し、A達に刃を向けたためギョッとする。
ヴィル「ルークがアタシに声をかけてきたのは、ミーハーなジャガイモ達がすっかり居なくなった頃。
今は勉学に集中するために、長期公演をする舞台や映像作品の撮影はほとんど断っているけど……１年生の頃は、入学が決まる前に引き受けていた舞台や映像の仕事をいくつか継続していたの」
うんうん、と１年生組は頷く。
ヴィル「それで、次の舞台に向けて中庭のベンチで台本を読んでいたら突然……、」
刹那、《キシャアアアアア！！！》と猫が威嚇する時の、いや猫ではないことは明確なのだが、それと同じような鋭い鳴き声がヴィル・シェーンハイトの語りを邪魔をする。
彼らは振り向く。
そこには、大きめのサイズのファントムが彼らを捕食対象として見て、威嚇していた。
エペル「A、イヴ、下がって！」
『イヴ、下がって！』
イヴ「……いや、Aちゃんも下がるんだよ！？」
少し考え、おかしいと気づいたイヴはAの袖を引っ張る。
.
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冬雪(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます。次回の更新は少し時間を開けてしまいますが、待ってもらえたら嬉しいです。主人公のこと大好きになってくれて嬉しいです (2022年6月22日 9時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 今回も安定に面白かったです！主人公のどんな時でも冷静で余裕溢れてる感じが大好きです。1年組の支え合って成長していくのがNRCでは新鮮で可愛いですね💕頑張れ、少年少女達！ (2022年6月22日 2時) (レス) id: 8cb660ee08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2022年6月13日 0時
