◆1955. 人間 ヲ 超エル ページ45
Ｎｏ ｓａｉｄ.
ジャミル「自らを……そして俺達を危険にさらすような真似は控えていただかないと困ります」
ジト目でレオナ・キングスカラーを睨めば、獅子は重く呆れたように息を吐いた。
レオナ「……草食動物が、ビビりやがって」
ジャミル「なっ！？ 俺はビビってるんじゃない。 貴方の無謀さをカバーしてるんです！」
レオナ「ああそうか。勝手にしろ」
火に油である。
いつの間にか立ち位置逆転。 レオナ・キングスカラーは先頭を歩き始める。
ジャミル・バイパーは獅子の背中を追いながら「そうさせてもらいますよ」と吐き捨てた。
２人は少しだけ互いに距離を開けて、階段を下る。
次第に最初の関門、ファントムの収容所の扉が見えてきた。
��S.T.Y.X��の研究員から渡されたＩＤカードを使い、獅子と蛇はファントムの巣とも言える収容所へと足を踏み入れた。
四角い箱のような物が３段程積み重ねられており、積み重ねられた所から落ちたのか、箱が散乱されている。 中央には水道があり、そこにも箱がいくつか沈んでいる。 緊急時用の赤いランプが点いており、赤いランプの光に照らされた水道はどことなく血のようにも見え、収容所全体が禍々しい。
レオナ「この、見るからに頑丈そうな四角い箱は……檻、なんだろうな」
ジャミル「壁一面……１つ１つに、ファントムが収容されているというのか？」
〈そう！〉
ジャミル「！」
レオナ「！」
どこからともなく突然聞こえた声に反応したジャミル・バイパーとレオナ・キングスカラーは辺りを見渡す。
〈どんなファントムが出てくるかは開けてみてのお楽しみ、サプラーイズ！ お誕生日のプレゼントみたいで、わくわくするでしょう？〉
レオナ「オルト……顔を見せろよ。寂しいじゃねえか」
オルト〈あ、いけないいけない。こんにちは！〉
立体映像として、オルト・シュラウドは再び姿を現した。
オルト〈レオナ・キングスカラーさんも、ジャミル・バイパーさんも、元気そうでなにより〉
ジャミル「おかげさまでね」
オルト〈さっき��ロボットの考えることなんて簡単に予想ができる��って言われて、僕すごく反省したんだあ……〉
オルト・シュラウドは鋭い視線を向けた。
オルト〈確かに、せっかくゲームをプレイしてもらうなら、とびきり面白いものじゃないとね。 予想できないことをするのが��人間様��って言うのなら……僕はそれを超える！〉
.
◆1956. 逃ゲ場 ノ ナイ 試練→←◆1954. 立チ向カウ 者
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冬雪(プロフ) - 星空ブリキさん» コメントありがとうございます。頑張ります (2022年5月27日 9時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ - バトル、勝てぬ……。だからこれでネタバレ見y((最初のお話から読んでます! これからも頑張ってください! (2022年5月27日 8時) (レス) id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 甘党おうどんさん» コメントありがとうございます。自分もあの連続バトルは苦戦しました。読んでくださるのとても嬉しいです (2022年5月26日 18時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
甘党おうどん(プロフ) - うぅぅ…この小説更新されたら爆速で読み進めたいのに…6章のバトルが編成弱すぎて勝てない…ネタバレは喰らいたくない…だが読みたい……よし、読もう() (2022年5月26日 18時) (レス) @page44 id: 564d3ed6e9 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - るきあさん» コメントありがとうございます。たくさん食べていただけると嬉しいです。頑張ります (2022年5月25日 21時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2022年4月21日 0時
