◆1772.飛ビ出シ注意 ページ9
イヴ.
イヴ「……出来るだけ皆様のお邪魔にならないよう努めますので寝床を貸していただけないでしょうか」
エペル「ふふ。 それじゃあ一緒にポムフィオーレに帰ろう。 きっとルークサンも歓迎してくれるよ!」
私は苦笑いでしか返せなかった。
もしかして、気にしてるの私だけ?
私だけ思春期真っ只中?
どうしよう助けて、Aちゃん。
悶々と考え込んでるうちに鏡舎に着いてしまった。
イヴ「(とりあえず、手袋を投げられないよう気をつけよう)」
ジャック「じゃあな。 2人とも」
エペル「うん。今日はありがと、ジャッククン」
イヴ「私からも、ありがとう。 また明日、ジャックくん」
私とエペルくんがジャックくんに手を振ると、ジャックくんは頷いてサバナクロー寮に通じる鏡の中へと入って行った。
エペル「長い1日だったね。 寮に戻ったらシャワーを浴びて……」
イヴ「軽食でいいなら何か作ろうか?」
エペル「わ、それは助かる。 あとルークさんのも作ってくれると嬉しい、かな。 あの人もお腹空いてるだろうし」
イヴ「もちろん。 そのつもりで、」
エペルくんと一緒にポムフィオーレ寮に通じる鏡に入ろうとした刹那、私達より先に向こう側から誰かが出て来た。
突然のことで避けきれず、お互いぶつかってしまう。
エペル「うわっ!?」
イヴ「うわっ!?」
「ノンッ!」
相手側の勢いが強すぎたもので、私とエペルくんの方が尻餅をついてしまった。
エペル「いでで……だいだ、急に鏡がら飛び出して来たのは! 危ねべな!」
ルーク「すまない、ムシュー・姫林檎、イヴくん。先を急いでいて……怪我はないかい?」
イヴ「ル、ルーク先輩でしたか……びっくりしたぁ……」
顔を上げると、そこにはルーク先輩が立っていた。
私達に背を差し伸べたため、彼の手を掴んで立ち上がると、何故かルーク先輩が大荷物と箒を背負っている事に気づく。
イヴ「(……ま、まさか)」
エペル「なんだ、ルークサンか……。 珍しいですね。前もろくに見ないほど慌ててるなんて。それに、その大きな荷物と箒……どこか出かけるんですか?」
ルーク「そうなんだ。 しばらく学園には戻れないかもしれないけれど……どうか元気で」
そう言って歩き出そうとするルーク先輩。 突然の事で、私とエペルくんは咄嗟にルーク先輩の袖を掴んで彼を引き止めた。
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冬雪(プロフ) - ゆきっきさん» コメントありがとうございます。自分なりの考えを理解してくれるの嬉しいです (2022年12月12日 17時) (レス) @page41 id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
ゆきっき(プロフ) - イデア推しだけど、1803または1804章で主人公がイデアに対する見解がド正論過ぎて感激です、まさにその通りです!ありがとうございました (2022年12月12日 17時) (レス) @page41 id: e77387d96a (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 椿さん» コメントありがとうございます。頑張ります (2022年2月7日 22時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
椿 - 続きが楽しみです 頑張って下さい (2022年2月7日 19時) (レス) id: 5ca45dddad (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - みそキュウさん» コメントありがとうございます。これからも応援よろしくお願いします (2022年2月4日 10時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冬雪 | 作成日時:2022年1月10日 0時