◆1771.オンボロ寮 崩壊……? ページ8
イヴ.
クルーウェル「言われずとも、2匹とも俺が預かった仔犬だ。 しっかり面倒は見る。
もちろんイヴも……Aも、グリムもな」
イヴ「……っ!!
……ありがとうございます。どうか……よろしくお願いします」
私はクルーウェル先生に頭を下げた。
ああ、ダメだ。 周りの人達が優しすぎて、また涙が出てしまいそうになる。
クルーウェル「1-Aの生徒は、全てこのクルーウェル様の仔犬だ。 なのに、他人が躾けるなど許せない。実に腹が立つ!」
エペル「わも……がっぱどきまげる!」
クルーウェル「シット・ダウン!
……いいか、仔犬ども。 ここからは大人が対処する。妙なことは考えず、大人しくしていろよ」
ジャック「はい! 失礼します!」
エペル「はい! 失礼します!」
イヴ 「はい! 失礼します!」
クルーウェル先生に一礼して、私達は医務室を後にした。
3人でそれぞれの寮に自然と足を運ぶが、グレート・セブン像が並ぶ道で、ふとジャックくんが振り向いた。
ジャック「そういや、イヴ。 オンボロ寮が壊れたんなら、どこで寝泊まりするつもりなんだ?」
イヴ「……の、野宿?」
エペル「女の子がなんてことを……」
イヴ「Aちゃんなら、そう言うかなぁ……と、思って」
ジャック「まあ、アイツなら有り得そうだな」
エペル「2人のAサンのイメージって野生児か何かなの?」
とりあえず、ルーク先輩とカリム先輩について行くことで精一杯だったからオンボロ寮の状態をちゃんと見てなかった。
……自室がある場所が無事ならなんとかなると思うけど……。
エペル「ね、イヴサン。 オンボロ寮がなんとかなるまでは、ポムフィオーレにおいでよ」
イヴ「えっ!?」
エペル「ヴィルサンなら、きっとそう言う……かなって」
ジャック「だな。 あの人なら言ってくれそうだ」
イヴ「ま、待って! 私、」
ここで「私女だよ?」と言うのは自意識過剰だろうか。
エペル「空き部屋があったはず」
ジャック「さすがにヴィル先輩の部屋は寝れねぇだろうしな」
イヴ「そういう問題じゃ……」
でもここで断って、いざオンボロ寮に戻ったとして、寝泊まり出来ない状態だったらどうしよう。 寝ている間に建物が崩れて瓦礫の下敷きにされて気がついたら死んでました、なんてオチ……とても笑えない。
葛藤の末、私は……、
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冬雪(プロフ) - ゆきっきさん» コメントありがとうございます。自分なりの考えを理解してくれるの嬉しいです (2022年12月12日 17時) (レス) @page41 id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
ゆきっき(プロフ) - イデア推しだけど、1803または1804章で主人公がイデアに対する見解がド正論過ぎて感激です、まさにその通りです!ありがとうございました (2022年12月12日 17時) (レス) @page41 id: e77387d96a (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 椿さん» コメントありがとうございます。頑張ります (2022年2月7日 22時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
椿 - 続きが楽しみです 頑張って下さい (2022年2月7日 19時) (レス) id: 5ca45dddad (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - みそキュウさん» コメントありがとうございます。これからも応援よろしくお願いします (2022年2月4日 10時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冬雪 | 作成日時:2022年1月10日 0時