◆1802.知ラナイ 場所 ページ39
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先輩達が行ってしまってから、どれくらいの時間が経っただろうか。 広い部屋に１人で退屈な時を過ごしていると、会議室の扉が開いた。
イデア「お待たせ。 ついて来て」
イデア先輩とオルトくんが僕を迎えに来たため、大人しく従うため、会議室を後にした。
静かな通路を歩いていると、カローンとすれ違うかと思いきや普通の気難しそうな人間もすれ違うため、どうやら全員が全員鎧を着ているわけではなさそうだ。
そりゃそーなんだろうけど。
��S.T.Y.X��の制服らしき服を着た奴らはブツブツ何か呟きながら歩く奴や、目の下に濃い隈がある奴や、資料をたくさん持ち歩いている奴などが殆どだ。
『(なんか、どこもかしこも無機質って感じがするなあ……)』
イデア先輩の揺れる髪を見ながら後をついて行くと、とある部屋に通される。
そこは会議室とはまた違った雰囲気の部屋だった。白い四角いこの部屋には、見たことない機材などが置かれており、電子音のようなピッ、ピッ、ピッ、という音が鳴り続いている。
錬金術などでよく目にする実験器具や、チラリと見えるデカい培養槽のような水槽。 そして嗅いだことのない独特な臭い。
『なんですか、ここ』
オルト「個人用の研究室だよ』
『研究室というより実験室みたいだけど……』
オルト「ここはいろんな人がいろんな目的で出入り使用してるからね。 此処では主に解析を目的とした研究室で、ほら、たとえば後ろのゲージに入っている魔物」
『え、』
後ろを振り向いた瞬間、こっちに噛みつく勢いでゲージの中で前に出る黒い犬のような魔物。
めちゃくちゃ殺意増し増しで、僕に吠える。
その魔物を見た瞬間、僕はゲージに飛びついた。
『わあああ！ ��ブラックハウンド��だ！！ 僕、実物は初めて見たよ！！』
オルト「あ、あれ？ 驚かないの？」
『違う意味で驚いた！
��ブラックハウンド��って魔力を探知出来る��魔法の嗅覚��あるんだよね！』
イデア「ちょっと？ 大事なものなんだから勝手に触らないでもらえるかな？」
『あー……』
ゲージの隙間から手を入れて��ブラックハウンド��を撫で回せば、イデア先輩に没収されてしまった。
「まったく……油断も隙もあったもんじゃない」とブツブツ言いながら��ブラックハウンド��を奥へと持って行ってしまうイデア先輩。 もう少し毛並みを堪能していたかったものだ。
オルト「……」
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冬雪(プロフ) - ゆきっきさん» コメントありがとうございます。自分なりの考えを理解してくれるの嬉しいです (2022年12月12日 17時) (
レス) @page41 id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
ゆきっき(プロフ) - イデア推しだけど、1803または1804章で主人公がイデアに対する見解がド正論過ぎて感激です、まさにその通りです！ありがとうございました (2022年12月12日 17時) (レス) @page41 id: e77387d96a (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 椿さん» コメントありがとうございます。頑張ります (2022年2月7日 22時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
椿 - 続きが楽しみです 頑張って下さい (2022年2月7日 19時) (レス) id: 5ca45dddad (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - みそキュウさん» コメントありがとうございます。これからも応援よろしくお願いします (2022年2月4日 10時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2022年1月10日 0時
