◆1779.彼モ 彼女モ ページ16
イヴ.
エペル「それこそ今更じゃないですか? もうとっくに巻き込まれまくってます」
エペルくんが悪い笑みを浮かべながらそう言った。
私も、この世界に来てからいろんな事を体験した。
周りの人達の突拍子もない自分勝手な行動、言葉や暴力、そして裏切り。思い返してみれば本当に同じ生き物なのかと疑うくらいナイトレイブンカレッジの人達はひとでなしが多い。
けれど、彼らには彼らなりの良さもある。
傷ついて傷ついて、傷つき慣れて、私の周りの人達は強くなったんだ。
Aちゃんも、きっと同じだ。
Aちゃんも絶対、最初からあんなに強かったわけじゃないはずだ。 今も変わらず私と同じ、普通の女の子なんだ。
イヴ「もっと巻き込んでもらっても構いませんよ?その分私達は抗って、強くなりますので」
ルーク「……うん。そうだね。 ……いいよ、先に行こうじゃないか。 エペルくん、イヴくん」
エペル「!!」
イヴ「!!」
ルーク「ただし、2人とも絶対に私の指示をには従うこと。 約束できるね?」
エペル「おう!! ……いや、はいっ!」
イヴ「はいっ!」
ルーク先輩に認められ、エペルくんと見合えば、心の底から湧き出る喜びが2人して顔に出ていた。
「へへっ、やったな」と微笑むエペルくんとハイタッチする。
ルーク「私やエペルくんは、猪突猛進になって周りが見えなくなりがちだからね。いつでも物事を俯瞰できるキミの目線は、きっと我々の助けになるだろう」
イヴ「は、はい! 自分にできることを、精一杯がんばります」
私にしか……出来ない事。
頑張ろう。
私の出来る事が2人の役に立って、Aちゃん達の助けになるのなら、それほど嬉しいことはない。
エペル「ルークサンが周りが見えなくなってるところなんか、見たことない気がするけど……猪突猛進ってところだけは、ちょっと納得、かな?」
ルーク「そんなことはないよ。さっき鏡舎でも、周りが見えていなくてキミ達にぶつかってしまったじゃないか」
エペル「あはっ。 そういえばそうですね」
イヴ「あの時は、少しビックリしちゃいました」
エペル「というか、ポムフィオーレの人達って、ヴィルさんも含めて、みんな見た目に似合わず猪突猛進な人が多い……かも」
イヴ「たしかにそうだね。 意外と好戦的なところもあるしね」
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冬雪(プロフ) - ゆきっきさん» コメントありがとうございます。自分なりの考えを理解してくれるの嬉しいです (2022年12月12日 17時) (レス) @page41 id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
ゆきっき(プロフ) - イデア推しだけど、1803または1804章で主人公がイデアに対する見解がド正論過ぎて感激です、まさにその通りです!ありがとうございました (2022年12月12日 17時) (レス) @page41 id: e77387d96a (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 椿さん» コメントありがとうございます。頑張ります (2022年2月7日 22時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
椿 - 続きが楽しみです 頑張って下さい (2022年2月7日 19時) (レス) id: 5ca45dddad (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - みそキュウさん» コメントありがとうございます。これからも応援よろしくお願いします (2022年2月4日 10時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冬雪 | 作成日時:2022年1月10日 0時