◇1679.王族の戯れ ページ6
アズール.
アズール「……でも、それ以上にAさん達に魅力があるから、なんでしょうね」
ジャミル「魅力？」
アズール「ええ！ 僕達ナイトレイブンカレッジ生が持っていない稀少な魅力！ なにより包容力のある人間性！ 彼女達こそ、大切にされるべき存在なのです」
ジャミル「大袈裟なんじゃないか？ お前は彼女達のことを神にでも仕立て上げたいのか？」
アズール「神なんてそんな……僕はただ、Aさん達とは��同じ生き物��でありたいだけです。
だって僕は彼女達と同じ地面に立てるだけで幸せだと思えるのですから」
ジャミル「……その見え隠れするクソデカ感情なんとかしろ」
「悪寒が走る」とジャミルさんは苦虫を噛みちぎったような、苦い表情を浮かべた。
凡人には到底理解出来ない。
��僕達��と��彼女達��との【特別】は誰も共感を得られることはない。得させない。
ラギー「……Aくんとイヴくんの魅力っていうより、Aくん個人の魅力だと思いますけど……」
アズール「？」
ジャミル「？」
ラギーさんは僕らに手招きをすると、「この距離だとレオナさんに聞こえるので小声で言いますね」と声を顰める。
この距離と言っても、２人がいる場所から僕らがいる場所まで軽く５０メートル以上離れている。
しかも廊下を行き交う生徒達の声もあり、通常の人間なら誰か１人が喋ったところで聴き取るのは難しいだろう。
しかしそんな騒音の中、聴き分けることが出来るのは彼らが獣人であるからなのだろう。
ラギー「ほら、Aくんって身分とか、その人のユニーク魔法とか、性格に拘りがないじゃないッスか。 多分そこがレオナさん、気に入ったんだと思います」
ジャミル「そういう奴なら他にもいるだろうに」
ラギー「んー……やっぱ、決め手は��チェス��なんじゃないでしょうか」
アズール「……��チェス��？」
ラギー「レオナさん、趣味がチェスなんスよ。 といっても、Aくん達が現れるまで１人でしているところしか見たことなかったッスけど」
何度か、イデアさんと手合わせしたことがある。
白と黒の駒を盤に並べ、交互に動かして相手のキングを詰めるボードゲーム。
王族に似つかわしい趣味をお持ちでいらっしゃる。
ラギー「きっかけとしてはレオナさんがなんとなく誘ったからだと思うんスけど、Aくん、なにを思ったんスかね。
……チェスの参考書見てたんスよ」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 183人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
冬雪(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます。そこまで褒め潰されてしまうと照れてしまいますねえ。とても嬉しいです (2022年5月9日 22時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 悪役だけを。を読んでもっとツイステが好きになりました。それぞれの主人公達に対する感情が細かく書かれていて何度も読み直しました！無自覚だったり少し歪んでいたりNRC生らしさが出ていて二次創作の中で1番キャラ達の性格が原作に近いと思っています！ (2022年5月9日 1時) (レス) id: 8cb660ee08 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 乙女になりたい。さん» コメントありがとうございます。頑張ります (2021年12月25日 12時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
乙女になりたい。(プロフ) - 久しぶりの更新嬉しいです！無理せずに応援してます！ (2021年12月25日 3時) (レス) id: 164d74e16c (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 猫太郎さん» コメントありがとうございます (2021年11月28日 17時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：冬雪
| 作成日時：2021年11月14日 0時
