◇1700.永遠なんて、 ページ28
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ヴィル「永く生きた時点で毛根が死んで育毛剤なんて物、効かなくなるでしょうが」
グリム「どこまで引っ張んだゾ、その話」
『あ。 混ざってきた。 あとはこの液体を中和剤と掛け合わせたら完成だね』
下準備の時に同時進行で作っていた植物から抽出した緑色の中和剤と、錬金釜で作った薬品を混ぜれば��ある程度髪が伸びる薬��の完成だ。
煮えたぎる液体を注意しながらフラスコに注ぐ。
ルーク「永遠……心躍る響きだが、ヴィルはどう思う？ もし自分に��永遠の美��を得る機会があったら……」
ヴィル「興味無いわね。永遠を得たところで、価値ある物が無価値になるのと同じだもの。 それならアタシは自分の努力で掴んだ��美��の方がいいわ。その方がよっぽど価値があるわ」
『うん。そっちの方がいい。僕はオネエ様のそーいうところが好きだ』
ヴィル「……」
ルーク「……」
液体が入ったフラスコに中和剤をゆっくり淹れ、様子を見る。 すると、ぶくぶくと気泡が溢れ、小さく爆発すれば、透き通った深緑色の液体が出来上がった。
グリム「出来たんだゾ！？」
『多分……？ 他のグループの奴らとは違う色の液体だから飲んでみない限りなんとも言えない』
グリム「じゃあ早く飲むんだゾ」
『待て待て。なんで僕が飲むことになってんだ』
グリム「髪がある程度伸びるだけだったら平気だろ」
『だったら君が飲め』
グリム「オレ様苦いの嫌なんだゾ！」
『僕だって嫌だわ！』
イヴ「じゃあ私が飲もうか？」
『なら僕が飲む』
イヴ「そ、そう……？」
『イヴに！ イヴにこんなクソ苦い薬を飲ませるくらいなら僕が！！！』
グリム「早く飲め」
ヴィル先輩は、芸能界での仕事に支障があるといけないから飲ませられないし、ルーク先輩は……よくよく考えてみたらこいつは飲んでも支障がないのでは……？
「監督生のグループは監督生が飲むことになったのか？」
『なんかその流れにって、うわぁ』
違うグループのクラスメイトであるハーツラビュル寮とサバナクロー寮所属の奴らに声をかけられ、振り返ると、とても綺麗な長い髪を生やした美人が。
どうやら実験は成功したらしい。
イヴ「わぁ、すごい！ 本当に髪が伸びるんだね！」
「監督生も飲むなら早く飲めよ。 苦味なんて一瞬だし、それ以上長くても支障はないだろ？」
「ほーれ、一気、一気！」
『コールやめい！』
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冬雪(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます。そこまで褒め潰されてしまうと照れてしまいますねえ。とても嬉しいです (2022年5月9日 22時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 悪役だけを。を読んでもっとツイステが好きになりました。それぞれの主人公達に対する感情が細かく書かれていて何度も読み直しました！無自覚だったり少し歪んでいたりNRC生らしさが出ていて二次創作の中で1番キャラ達の性格が原作に近いと思っています！ (2022年5月9日 1時) (レス) id: 8cb660ee08 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 乙女になりたい。さん» コメントありがとうございます。頑張ります (2021年12月25日 12時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
乙女になりたい。(プロフ) - 久しぶりの更新嬉しいです！無理せずに応援してます！ (2021年12月25日 3時) (レス) id: 164d74e16c (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 猫太郎さん» コメントありがとうございます (2021年11月28日 17時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2021年11月14日 0時
