◇1686.事の真相 ページ13
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時々、ここには臨時として手伝いに来ている。
ある時は僕がキッチンでイヴがホールに出て接客。そのまたある時は逆。
勝手はわかっているつもりだ。
しかし掃除する暇もなかったのか、カウンターの簡易キッチンですらぐちゃぐちゃだ。 とりあえず簡単に作れるアイスティーを素早く準備し、ジェイドに出す。
キッチンの物を勝手に使ってしまったが、ジェイドが見ていたことだし、大目に見てくれるだろう。
ジェイド「ありがとうございます。 ……うん。 とても美味しいです」
『ただのアイスティーだから誰が作っても一緒でしょ』
自分の分のアイスティーをストローでくるくると回しながらカウンター席に戻れば、本当に疲れていたのか、帽子をテーブルの上に置き、蝶ネクタイを緩め、ジャケットの前を開ける珍しい姿のジェイドがそこにいた。
こう着崩している姿を見ると、本当にフロイドとソックリだ。 僕もジェイドの隣の席につき、一息つく。
『……で？』
ジェイド「まあ、僕らオクタヴィネルの寮生としては珍しくもない話ですよ。 一昨日の夕方、僕らの故郷から出向いた小魚連れの人魚……なんともいけ好かないお客様がいらっしゃいまして。 人魚の中でも名高い資産家ですから、アズールも慎重に対応なさっていたんですが、口から出るのは自慢でまかせ自慢武勇伝自慢。僕達もストレスが溜まるばかりでしたよ」
『ご、ご苦労様……でも、本当に唐突だな。なんで人魚の資産家が学園に？ ここまで来るには闇の鏡の力を借りるしか……あ』
ふと思い出したのは、あのカラス野郎。
そうだ。絶対、そうに違いない。
校長先生か、その資産家の人魚どっちかがなにかしらの手段で互いに接触し合い、繋がったのであれば闇の鏡を珊瑚の海へと繋げるのは容易い。
ジェイド「さすがは学園長に頼られているAさん。 よく彼のことをわかっていらっしゃる」
『……手引きは資産家の方か』
ジェイド「おそらくそうでしょうね。 なんせ、学園長のことですから」
学園長はマジで何考えてんのかはわかんないけど、��援助��には弱い男だ。不利な時は不利な時で断るらしいが、もう少し相手を選んでほしいものだ。
『目的とかってあったの？』
ジェイド「ご自身のご子息が来年、ナイトレイブンカレッジに入るだろうから、と視察にいらしたらしいです」
『……どっから湧いてくんの、その自信』
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冬雪(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます。そこまで褒め潰されてしまうと照れてしまいますねえ。とても嬉しいです (2022年5月9日 22時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 悪役だけを。を読んでもっとツイステが好きになりました。それぞれの主人公達に対する感情が細かく書かれていて何度も読み直しました！無自覚だったり少し歪んでいたりNRC生らしさが出ていて二次創作の中で1番キャラ達の性格が原作に近いと思っています！ (2022年5月9日 1時) (レス) id: 8cb660ee08 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 乙女になりたい。さん» コメントありがとうございます。頑張ります (2021年12月25日 12時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
乙女になりたい。(プロフ) - 久しぶりの更新嬉しいです！無理せずに応援してます！ (2021年12月25日 3時) (レス) id: 164d74e16c (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 猫太郎さん» コメントありがとうございます (2021年11月28日 17時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2021年11月14日 0時
