◆1579.駄々を ページ40
カリム.
ケイト「……あ。そこでちょっと恥ずかしそうにしてるトレイくんも、もちろん格好いいよ☆」
トレイ「ははは……ありがとう」
ケイトがグッジョブサインを送れば、トレイは気恥ずかしそうに頬を掻いた。
カリム「みんなに喜んでもらえたみたいで、嬉しいぜ」
ジャミル「俺も伝統衣装を着るのは久しぶりだ」
ケイト達の周りを動き回りながら観察していると、ピーコックグリーンのバンダナを頭に身につけ、花火を表した刺繍がされた衣装を着たジャミルがこっちに歩いて来ていた。
いつも下に結えられていた髪は普段より上に結えられていて、印象の変わりようにケイト達「お〜!」と歓声を上げる。
トレイ「やっぱりジャミルが1番似合ってるな」
マレウス「見違えたぞ、バイパー」
ケイト「しかもジャミルくんの服、一際豪華じゃん! いいね〜上がる」
ジャミル「そ、そんなに見られると居心地が……」
マレウス達から褒められたジャミルは頬を少し赤く染めて顔を下に向けた。
確かに綺麗だよな。
ジャミルが褒められると、オレは自分のことのように嬉しくなる。誇らしいんだ。
ジャミル「俺のことはいいですから! Aとイヴが着替え終わるのを待ちましょう」
カリム「いーなー。 オレもみんなと一緒がよかった」
ジャミル「お前にはこれから、花火大会の関係者へ挨拶回りをするという大役があるからな。名門・ナイトレイブンカレッジの、栄誉ある寮長に選ばれたんだ。お披露目のために寮服を着てくるよう、旦那様に言われているだろう?」
カリム「そーだけどさー」
着るならみんなとお揃いが良かったなあ。
カリム「……ん? そういえばAとイヴは? まだ着替えてんのか?」
ジャミル「ああ。駄々を捏ねてはいたが、最終的にはなにもかも諦めて着替えているよ」
カリム「駄々?」
ジャミル「この服は自分には似合わないだの、汚してしまわないか不安だの、そういった駄々を」
カリム「そんなこと気にしなくていいのになー」
いつも着ている黒い制服で意外と暗い色似合うんだなあ、とは思っていたけどフェアリーガラの時に着た白い服も似合っていたから、絶対2人は明るい色も似合う! と思ってたんだけどなあ。
ジャミル「もう少しで使用人達に任せた化粧が終わるはずだ」
イヴ「み、皆さん、おまたせしました!」
ジャミル「噂をすれば……」
カリム「!」
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冬雪(プロフ) - 京凛さん» コメントありがとうございます。好きになってくれて嬉しいです。頑張ります (2021年8月27日 21時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
京凛(プロフ) - すごい面白いです!!!このシリーズが大好きなので毎日更新楽しみにしてます!!!文才が神、、、この作品も冬雪様も大好きです!!!更新頑張ってください!!応援してます!! (2021年8月27日 20時) (レス) id: c8e77dbc20 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - ナギさん» コメントありがとうございます。頑張ります (2021年8月25日 19時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
ナギ(プロフ) - 待ってましたぁぁぁぁ(´;ω;`)更新頑張ってください!応援してますっ! (2021年8月25日 13時) (レス) id: 2f778f3504 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冬雪 | 作成日時:2021年8月25日 0時