◆1541.��アリアーブ・ナーリヤ�� ページ2
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鏡舎からスカラビア行きの鏡を通り、相変わらず目がチカチカするほどの装飾と、エグい広さの寮内を歩いていると、笑うカリムと頭を抱えるジャミル先輩を見つけたのはいいが、
カリムの背後にそびえたつスーツケースの山はなんなんだろうか。
イヴ「こんにちは、カリム先輩、ジャミル先輩。
少々、お話よろしいでしょうか？」
ジャミル「Aとイヴとグリムか。 なんのようだ？」
グリム「学園長から頼まれて、闇の鏡の使用許可をオマエ達に伝えに来たんだゾ！」
カリム「そうか、ありがとな！ これで遠くまで一瞬で移動できるぜ」
『その大荷物でどっか行くの？』
ジャミル「いや、これは後で片付ける」
「全部余計な荷物だ」と顔をしかめたままのジャミル先輩。 連休を利用して世界一周でもしに行くのかと思ったが、どうやら違うようだ。
カリム「��アリアーブ・ナーリヤ��」
グリム「それ、なんなんだゾ？ ウマい料理の名前か？」
ジャミル「アリアーブ・ナーリヤは熱砂の国の古い言葉で��花火��という意味だ」
イヴ「花火、ですか？」
ジャミル「今は��ヤーサミーナ河 花火大会��が有名だな」
グリム「やーさみーな……聞いたことないんだゾ」
言葉の響き的におそらく熱砂の国の河の名前だろう。 この世界の世界地図的なものは見たことあるが、��ヤーサミーナ��というのは初めて聞いた。
『イヴ知ってる？』と聞けば「聞いたことない、かな」と微苦笑を浮かべると「マジかよ！？」と目を張るカリム。
カリム「メチャメチャ有名な花火大会だぜ？」
『へー』
カリム「国内外から、観光客がたくさん来るんだ！バザールとか屋台じゃ、綺麗な土産物や、すげーカラフルな果物とか売っててさー！ メインイベントさ、祭りの最後に打ち上げられる、花火！ これがとにかくすごいんだぜ！
街中が熱気と活気に溢れるオレの大好きな祭りなんだ！」
花火の凄さを腕を大きく広げて表現しては、そのデカい目を輝かせて待ちきれないと言わんばかりに祭りを楽しみにしている様子のカリム。
グリム「おおーっ！ めちゃくちゃ楽しそうなんだゾ！」
イヴ「話を聞いているだけでもワクワクしちゃいますね」
無邪気な３人とは裏腹に「一部の有力者達が、その利権を使い、金稼ぎをする一面もあるがな……」と夢もクソもないことを言うジャミル先輩。
現実的すぎる。
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冬雪(プロフ) - 京凛さん» コメントありがとうございます。好きになってくれて嬉しいです。頑張ります (2021年8月27日 21時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
京凛(プロフ) - すごい面白いです!!!このシリーズが大好きなので毎日更新楽しみにしてます!!!文才が神、、、この作品も冬雪様も大好きです!!!更新頑張ってください!!応援してます!! (2021年8月27日 20時) (レス) id: c8e77dbc20 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - ナギさん» コメントありがとうございます。頑張ります (2021年8月25日 19時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
ナギ(プロフ) - 待ってましたぁぁぁぁ(´；ω；｀)更新頑張ってください！応援してますっ！ (2021年8月25日 13時) (レス) id: 2f778f3504 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2021年8月25日 0時
