◆1455.これでも ページ11
.
『ほら、あんな遠くに行っても正常にツッコミを入れてますよ』
リドル「そ、そういう問題なのかい？」
『はい。大抵どんな状況だろうがツッコミさえ出来れば元気という証拠です』
死にそうな奴だって、ボケを拾ってツッコミさえ拾えば死亡フラグは立たない事が多い。
……まぁ、「強く生きろよ」とか「いつも見守っている」とか「愛している」とか死に際に言ったら完全に死ぬけど。
シルバー「俺とセベクは悪条件下でも支障なく活動できるよう、リリア先輩から指導を受けている。心配には及ばない」
リドル「いったいどんな指導を受けたんだ……」
イヴ「リリア先輩、お強いですもんね……」
シルバー「ほら、もう戻ってきたぞ」
セベクはもう膝まで泥に浸かっているが、ものともせずに淡々と足を動かし、沼池から上がる。
一応、友達としてはあまり無理はしないでほしいところだが、言っても無駄なんだろうな。
セベク「浮島に生えていたのは、��灯火の花��ではなかった」
シルバー「そうか……残念だな」
リドル「……セベク、キミの膂力がすごいのはわかった。だが、泥まみれになることへの躊躇はないのかい？」
セベク「今日は天気も良い。タオルで泥を拭き取れば、そのうち乾くだろう」
イヴ「わぁ、すごくポジティブ」
セベク「諦めてレオナ先輩に負けることと比べれば……服を濡らす程度、どうってことはない！」
なんでここでレオナ先輩が出てくるのだろうか。
気になってシルバー先輩の方を見る。
シルバー「たいしたことじゃない。
ただ、キャンプの前に少し揉めて、対抗心を燃やしているらしい」
『どうせレオナ先輩が��若様��を茶化して、それにセベクが怒って、っていう流れだろ』
シルバー「！ すごいな。どうしてわかったんだ？」
『本当にそうなんですか……。ほんと血気盛んだなー。そのうち青筋張りすぎてそこから血を出すほど頭にこなきゃいいけど』
いや、これはリドル先輩にも言えることか。
僕はリュックから、オンボロ寮から持ってきたタオルを取り出し、それをセベクに渡す。
『ほら、染みが出来る前に軽く拭いとけ』
セベク「む。偶には気が利くじゃないか、人間。受け取ってやる」
リドル「セベクはキミ達にもこんな態度なのかい？」
『これでも柔らかくなった方ですよー』
笑いながらセベクの頬を引っ張ると、
「おーい！ 大変だ！」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 196人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
冬雪(プロフ) - レイさん» 誤字報告ありがとうございます (2021年6月18日 19時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 1481話で夢主ちゃんのナレーションがバスケ部になっています！多分陸上部？小説楽しませてもらってます！ (2021年6月18日 16時) (レス) id: c06f6fba38 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - アヤさん» コメントありがとうございます。頑張ります (2021年6月2日 20時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
アヤ - 本当に面白くてもう何回も読み返してます！！ですが無理の無い範囲で更新頑張って下さい!応援してます(*´ー｀*) (2021年6月2日 20時) (レス) id: 4799a50d98 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - あさん» 申し訳ありませんが今のところ考えていません (2021年5月19日 10時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：冬雪
| 作成日時：2021年5月14日 0時
