◇1355.今日の献立 ページ6
イヴ.
『グリムー。夕飯出来るまで課題片付けようよー』
グリム「オレ様腹減ってて力が出ないからA、代わりにやっといてくれなんだゾ」
『魔法使えない奴が魔法使う課題をどうやって代わりにやればいいんだよ』
食堂のおばけさんから貰った食材が入ったダンボールを持って台所に向かう途中、グリムくんとAちゃんを談話室で見かける。
「ほんとオメーはオレ様がいねーとなんも出来ねぇヤツだなー」と得意気に笑うグリムくんをジト目で睨むAちゃん。
２人の様子にクスッと笑いながら、私は台所へ向かう。
イヴ「(そういえば今日の課題って妖精の力を借りて何かを創り出すこと、だったかな)」
気分屋、いたずらっ子、繊細、という要素を兼ね備えた妖精に協力を求めるのは難しいと言われているけれど、多分Aちゃんなら大丈夫だろう。
台所に入り、ダンボールを調理台の上に置いて中身を取り出す。
イヴ「(今日は、何にしようかな？)」
さすがに毎日ツナを使った料理は飽きるし、グリムくんには悪いけど昨日は肉料理にしよう。
ダンボールの中に入っていた肉は豚ひき肉、ささみにもも肉、手羽先、手羽元、……意外とたくさんあるな。
食堂のおばけさん、サービスしてくれたんだろうなぁ。 そうじゃないと割りに合わない。
イヴ「今日は……ミートボールスパゲッティにしようかな」
クロウリー「おや、いいですねぇ。
一緒に薄味のスープなんてどうです？」
イヴ「あっ、いいですね！ ちょうどジェイド先輩から貰ったお裾分けのきのこがあるので、卵やトマトなどの具沢山のスープにしましょうか」
クロウリー「いいですねぇ、いいですねぇ。それではまず、何をなさるんですか？」
イヴ「まずはミートボール作りからですね。玉ねぎと、豚ひき肉と、卵……」
……ん？
今私、誰と話してた？
なんか、校長先生らしき人と話していたような気がするけど……。
おっかしいなぁ。校長先生ならさっき食堂に居たはず。オンボロ寮にいるわけがないよ。
クロウリー「どうしました、イヴくん？ 急に止まったりして」
いや、居る。目の前に。確実に。
イヴ「うわぁぁぁぁああああ！！？？？！！」
クロウリー「きゃぁぁぁぁああああ！！！！！！」
びっくりして大声をあげると、校長先生もびっくりしたのか全力な高音の悲鳴をあげた。
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冬雪(プロフ) - 瑠奈さん» コメントありがとうございます。笑ってもらえて嬉しいです (2022年7月31日 22時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
瑠奈 - ジグソーパズルwww (2022年7月31日 21時) (レス) @page48 id: f6c02603c1 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - パラディさん» すみません。何故かリンクできなくなっていましたね。リンクできるようになったので良かったらどうぞ (2021年4月17日 20時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
パラディ - 続きはいつ投稿されるでしょうか…？続きが気になってしまって…でも無理せず頑張って下さい! (2021年4月17日 20時) (レス) id: 4799a50d98 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - アヤさん» コメントありがとうございます。頑張ります (2021年4月12日 22時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2021年2月24日 0時
