◇1391.拗ねた ページ42
イヴ.
するとおもむろにイデア先輩のスプーンを手に取るAちゃん。
ビーフシチューを掬うと、それをイデア先輩の前に持ってきて、
『食べないなら食べさせてあげますよ』
イデア「はひっ！？」
『ほら、口を開けやがれください』
半ば強制的にイデア先輩の口にビーフシチューを押し込もうとするAちゃんの行動に少し心配になってしまう。
彼女の行動によってイデア先輩が暴れてしまうのではないかとヒヤヒヤしたが、何故かイデア先輩は顔を真っ赤にさせて頑なに口を開けようとはしなかった。
イデア「こ、こんなイベント聞いてないぃ……」
『��マスターシェフ��があることくらい知ってただろうが』
イデア「そっちじゃなくて……と、とととにかく、やめて。僕にはハードルが高すぎる」
『何が』
そして私はハッと気づく。
もしかしてイデア先輩……Aちゃんに��あ〜ん��されていることに照れている……？
イヴ「(ああああああAちゃん絶対無意識でやってる……)」
でも、Aちゃん相手ならイデア先輩も食べてくれるのでは？ と思った矢先、ふとイデア先輩の隣に座っていたヴィル先輩が視界に入った。
彼はムッとした表情を浮かべてAちゃんとイデア先輩を見ていた。
『オネエ様から何か言ってやってくださいよ。 好き嫌いしてたらデカくなれないとか』
イデア「いや、これ以上身長いらない……」
『嫌味かこの野郎！！』
イデア「自分から撒いた種！！」
Aちゃんからしたら身長が高い人が「これ以上大きくなってもなぁ」という言葉は嫌味に聞こえるらしい。
Aちゃんはイデア先輩の胸ぐらを掴んで揺らしていると、
ヴィル「知らない」
ヴィル先輩はそう言ってふいっ、と顔を逸らした。
イヴ「(す、拗ねた……)」
ヴィル先輩は私達の料理を一癖も二癖もあると言うが、私にとって貴方達の方が一癖も二癖もあると思います。
イヴ「ま、まぁまぁ。３人とも、一旦落ち着きましょうよ。せっかくのビーフシチューが冷めてしまいますよ」
ヴィル「なら、アタシのもイデアにあげてちょうだい。少しはその細い腕も逞しくなるんじゃないの？」
イヴ「(め、面倒くさい……)」
これは私が何か言っても火に油だろうな。
仕方ない。ここは何事にも冷静に対処出来るジャミル先輩に手を貸してもらおう。
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冬雪(プロフ) - 瑠奈さん» コメントありがとうございます。笑ってもらえて嬉しいです (2022年7月31日 22時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
瑠奈 - ジグソーパズルwww (2022年7月31日 21時) (レス) @page48 id: f6c02603c1 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - パラディさん» すみません。何故かリンクできなくなっていましたね。リンクできるようになったので良かったらどうぞ (2021年4月17日 20時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
パラディ - 続きはいつ投稿されるでしょうか…？続きが気になってしまって…でも無理せず頑張って下さい! (2021年4月17日 20時) (レス) id: 4799a50d98 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - アヤさん» コメントありがとうございます。頑張ります (2021年4月12日 22時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2021年2月24日 0時
