◇1373.夢中 ページ24
イヴ.
マレウス「……これはこれは。
随分と大きさの異なるロールキャベツだ。並んだ２個のサイズが違いすぎてまるで親子のようだ」
リドル「ぐっ……それは……お、仰るとおりですが……」
イヴ「(また意地悪言ってる……)」
審査員だから仕方のないことなんだろうけど、ツノ太郎くんは相変わらず意地悪な嫌味を言う。
デュース「こ、これ本当にローズハート寮長が作ったんですか？ マジすげぇ！」
トレイ「初めてにしてはよく出来ているじゃないか。 とても美味そうだ」
しかしツノ太郎くんとは打って変わってトレイ先輩とデュースくんは好評のようだ。
マレウス「では、早速いただくとしよう」
ナイフとフォークで姿勢良く食べ始めるツノ太郎くんとトレイ先輩。
そして男らしくガツガツ食べ始めるデュースくん。
イヴ「(審査を受けないのに私までドキドキしてきた……)」
リドル先輩の性格上、分量はレシピ通りに測っているはずだし、途中の過程も失敗しそうになった時はAちゃんが素早くフォローしてたし、味付けで極端な失敗はしていないはず。
リドル「……いかがでしょうか？」
マレウス「食べられなくはない。ただ……２年性で常にトップの成績を修めるローズハートの料理だ。味も盛り付けも平凡。少し期待しすぎたようだ」
リドル「……！」
ツノ太郎くんはハッキリとそう言って、笑壺に入った。
うーん、やっぱり手厳しい。
リドル「……貴重なご意見、ありがとうございました」
トレイ「まぁそう落ち込むな、リドル。マスターシェフは始まったばかり。これから腕を磨いていけばいいさ」
リドル「そう、だね……」
トレイ「マレウスに物申すわけじゃないが、
俺はすごく美味いと思ったよ」
リドル「！」
「リドルが頑張って作った料理だ。不味いわけないだろ」と微笑を浮かべるトレイ先輩。
リドル「あ、ありがとう……」
『さすがトレイ先輩！ 甘やかすのがとてもお上手ですね！ 完璧野郎はこれだから隅に置けないぜ』
トレイ「それ、悪口かー？」
『いやですねー、褒めてるんですよ』
……そういえばデュースくんの反応がないな
そう思ってデュースくんの方を見てみると、夢中になってロールキャベツを食べていた。お腹が空いていたのだろうか。
『デュース……デュース。感想』
デュース「あ、忘れてた」
イヴ「忘れないで！」
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冬雪(プロフ) - 瑠奈さん» コメントありがとうございます。笑ってもらえて嬉しいです (2022年7月31日 22時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
瑠奈 - ジグソーパズルwww (2022年7月31日 21時) (レス) @page48 id: f6c02603c1 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - パラディさん» すみません。何故かリンクできなくなっていましたね。リンクできるようになったので良かったらどうぞ (2021年4月17日 20時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
パラディ - 続きはいつ投稿されるでしょうか…？続きが気になってしまって…でも無理せず頑張って下さい! (2021年4月17日 20時) (レス) id: 4799a50d98 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - アヤさん» コメントありがとうございます。頑張ります (2021年4月12日 22時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2021年2月24日 0時
