◆1063.人魚のマミー ページ27
Ｎｏ Ｓｉｄｅ.
若者の１人が自撮り棒を上へかざすと、オクタヴィネルの寮生がそれに合わせてマジカルペンを自撮り棒に向けると、
自撮り棒が水槽にぶつかった。
『あ』
「えっ！？
自撮り棒が水槽にぶつかった！？」
「き、傷が付いてる……こんな高そうな水槽、弁償できなくね！？」
「お、俺のせいじゃねーし。 暗くて見えなかったけど、なんかぶつかってきたんだよ！」
『(ただ単に魔法で操っただけなんだよなー)』
言い訳してる若者達をジト目で見守るA。
すると恐る恐ると��監督生��に顔を向ける若者達は青い顔をしていた。 その顔にAは吹きそうになった。
「あ、あの、コレって……弁償……」
『うーん。 ここの責任者はこの水槽は特別だとかなんとか言ってたけど……。
僕としては、この水槽の中に入ってる��奴��のほうが重要なんだよねぇ』
「は？」
「中に入ってる奴って……それって人形か何かなんでしょう？」
『……』
水槽には綺麗に亀裂が入っている。
��監督生��が若者達に背を向けて人魚の様子を伺っていると、若者達はその隙にこっそり魔法薬学室から出ようとした刹那、
「困りますねえお客さん……」と、コツンと硬い靴音を鳴らしながら近づく影が居た。
「だ、誰？
ナイトレイブンカレッジの生徒っすか？」
アズール「はい。
同時に、ここの管理を任されている者です。 水槽の中にいるのは、いわく付きの人魚。 見学をするのは自由ですが……どうかくれぐれも刺激しないようにしてください。
呪われても知りませんよ」
「い、いわくつき……？」
アズール「ええ……」
すると突然明かりが消え、アズール・アーシェングロットにスポットライトが当たる。
『(やっぱアズール面白れぇな……)』
アズール・アーシェングロットらしい演出に引きつった笑みを浮かべるA。
アズール「ご存知でしょうか……その昔、珍しい人魚のマミーは非常に重宝されていました。 折れた骨を一瞬でくっつけたり、傷痕を消してくれたり、解熱剤になったり、腹痛を治したり……万病に効く薬になると信じられていたんです。 迷信にすぎないのに、愚かな話ですよね」
若者達は固唾を呑む。
アズール「マミーにされてしまった人魚達は当然人間を強く恨みました……。 凶悪なゴーストとなって復讐を始め、手に負えなくなった人間達はやっと己の過ちに気づきました」
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三色弁当(プロフ) - 冬雪さん» 了解しました (2020年12月22日 23時) (
レス) id: a10eeaec6a (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 三色弁当さん» とても心強いです。よろしくお願いします (2020年12月22日 23時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
三色弁当(プロフ) - 冬雪さん» いえ、上から目線と感じてませんので安心してください、長々とすみません、、主様の作品は素敵なのでもし、有り得ないかもしれませんが盗作がされた場合、通報等協力しますのでその時はよろしくお願いします、、 (2020年12月22日 22時) (レス) id: a10eeaec6a (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 三色弁当さん» 読みました。自分の作品とは違って落ち着きのある作風だと思いました。上から目線で申し訳ありませんが良いと思います (2020年12月22日 22時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
三色弁当(プロフ) - 冬雪さん» そうなんですね。私も少しずつ書いてますが読んでもらえますかね (2020年12月22日 21時) (レス) id: a10eeaec6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年12月22日 0時
