◆1031.悲哀 ページ44
イヴ.
「この騒動の犯人は……俺達だ」
そう言ったのは、おばけさん達だった。
イヴ「お、おばけさん……？なにを言って……」
「もう……イヴ達の悲しい顔は見たくないんだ」
「そもそも、俺達ゴーストが写真をマジカメにあげなければ……こんな迷惑な行為をする人間は来なかったし、グレート・セブンの像も倒されなかった」
「……実はね、オンボロ寮にAとイヴとグリ坊という仲間が増えて……今年はきっと、いつもよりもっと楽しいハロウィーンになるだろうって浮かれちゃってたんだ」
頭が真っ白になっていく。
なんで……おばけさん達が謝っているのだろうか
デュース「だからあんなに一生懸命、A達にハロウィーンの衣装を作っていたのか」
エース「��オンボロ寮の仲間��全員で、ハロウィーンを楽しみたかったっつーこと？」
「ああ。そのつもりじゃった……」
グリム「オマエら……」
『……』
違う。違う違う違う違う違う。
おばけさん達のせいじゃない。そう、言葉にしたいのに、震えて、声がなかなか出ない。
「それなのに……それなのに！それを自ら台無しにするなんてわしらはなんて馬鹿だったんじゃ！」
「マジカメなんて始めなけりゃよかった！」
「マジカメなんて始めなければ、イヴがマジカメモンスターに怯えることも、Aの衣装がボロボロになることも、グリ坊が追いかけまわされることもなかったんだ！」
「ハロウィーンを台無しにした犯人は俺達だ。ぜーんぶ、俺達が悪い」
おばけさん達は「みんな……本当にごめんよ」と目を伏せた。
違う
違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う！！！！！！！！
イヴ「……ない……」
グリム「イヴ……？」
イヴ「おばけさん達のせいじゃない！！！！！！」
やっと出せた自分の声は、思いのほか大きく響いた。
刹那、ずっと我慢していた感情が込み上げ、涙が溢れ出るのがわかった。
イヴ「おばけさん達は悪くないもん！！」
エース「それはわかったから、泣き止めって……」
セベク「そ、そうだぞ！ ゴースト達が固まってるぞ」
イヴ「エースくん達のおバカ！！」
エース「ぐえっ」
セベク「ぐっ」
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冬雪(プロフ) - 瑠奈さん» コメントありがとうございます。頑張ります (2022年7月19日 0時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
瑠奈 - 作者さん！！僕この小説めっちゃ好きです！これからも頑張ってください応援してます！ (2022年7月18日 23時) (レス) @page13 id: f6c02603c1 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - Rena．さん» コメントありがとうございます (2021年1月15日 5時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
Rena．(プロフ) - 999話があのジャミルのドッカーンで笑いました。最高です笑 (2021年1月15日 1時) (レス) id: 1c1efba1d7 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - サイコパス人間さん» ありがとうございます。頑張ります (2020年12月20日 1時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年12月1日 0時
