◆1010.頑張れ ページ23
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ヴィル「アタシの目の届かないところで好き放題やってんじゃないわよ！」
『ひえええぇ……行動制限は勘弁』
最近僕とイヴに対して過保護な奴が多すぎる。
いや、危ない事をしているのは充分承知の上なんだが、殆ど校長先生の頼み事だし。
文句なら校長先生に言ってほしい。
それか、うろちょろしている僕らのことが目障りなのかもしれないけれど。
「おお寮長！ フェルミエくんや監督生の彼女達を叱らないであげてください」
「彼らは寮長を守るために必死に戦ったんです」
ヴィル「アタシを？」
顔を下に向けてオネエ様の説教という名のお言葉を浴びていると、ポムフィオーレの寮生達が前に出て弁解してくれる。
ルーク「そう。彼らの一番の狙いは……ヴィル。キミだったんだよ。
��ナイトレイブンカレッジの鏡の間に行けばスーパーモデルのヴィルと一緒に写真が撮れる！��
……と、マジカメで評判になっているそうだ。彼らは、鏡の間にやって来たヴィルを激写しようと待ち構えていたんだよ」
イヴ「マジカメモンスターの人達は、本当にこちらの話を聞かないんです。欲望に忠実というか……自分が良かったら全て良し、みたいな感じで」
ヴィル「たちの悪いパパラッチね……」
僕らが鏡の間に来た時にはオネエ様目当ての奴らが殆どで。
その中にはちゃんとした客がいたはずなんだ。
なのにマジカメモンスターのせいで殆どの客がここを避けて行った。やっぱ１発は殴っていいと思う。
「フェルミエくん達はそれを止めようと寮長に助けを求めず懸命に頑張っていました」
「私達も、彼らの勇気に奮起されて戦ってたのです！」
ヴィル「……そう」
寮生の奴らの話を聞いたオネエ様は僕らに向き直り、
ヴィル「エペル、A、イヴ、アンタ達のおかげで不本意な写真がマジカメにアップされずにすんだ。助かったわ。ありがとう」
そう言って微笑むオネエ様は、綺麗だと思った。
いつもそんな風に柔く笑えばいいのに……。
エペル「い、いえ……」
『あ、エペルが照れてるー』
エペル「か、からかわないでよ、Aサン！」
イヴ「でも、良かったね。大変だったけど、２人の行動は無駄じゃなかったんだよ」
『イヴも頑張ったじゃん。巻き込まれそうになった関係ない客を安全な所に移動させてたし」
エペル「……みんな頑張った。それで、いいと思うよ」
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冬雪(プロフ) - 瑠奈さん» コメントありがとうございます。頑張ります (2022年7月19日 0時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
瑠奈 - 作者さん！！僕この小説めっちゃ好きです！これからも頑張ってください応援してます！ (2022年7月18日 23時) (レス) @page13 id: f6c02603c1 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - Rena．さん» コメントありがとうございます (2021年1月15日 5時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
Rena．(プロフ) - 999話があのジャミルのドッカーンで笑いました。最高です笑 (2021年1月15日 1時) (レス) id: 1c1efba1d7 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - サイコパス人間さん» ありがとうございます。頑張ります (2020年12月20日 1時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年12月1日 0時
