◆519.苦手なもの ページ40
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ジャミル「笑いたきゃ笑え……」
『あははははははははははははははははははははは』
ジャミル「……」
言われたから指差して笑ったのにジャミル先輩は何故か僕を睨みつけた。理不尽。
今は虫から遠ざかるために噴水のところまで来て、２人して噴水の縁に座り、ジャミル先輩は下を向いて僕は宙を見上げる。
やはり夏のような気温なだけあって、大洋が眩しい。自然と睨みつけるように僕は空を見上げる。
ジャミル「……虫嫌いなことは、あまり他人に言いふらさないでほしい。特にアズールには」
『……もし、誰かに言ったら？』
ジャミル「お前とカリムを殺して俺は生きる」
『そこでカリムが出てくるあたりほんとぶれないよな君』
てか、そこは��俺も死ぬ��じゃないのかよ。
『別に言わないよ』
ジャミル「……」
『僕もいろんな所動き回る虫が嫌いなんだ。ゴキブリとか、ゲジゲジとか』
ジャミル「あいつらは存在していなくても誰も不幸にならないと思う」
『ジャミル先輩もそう思うでしょ？とにかく簡単に仕留められないのはイライラするから嫌い』
ジャミル「仕留める前提かよ」
そう言ってフッ、と笑うジャミル先輩。
なんだかんだ吹っ切れてからジャミル先輩はこうして前みたいに少し違和感のある笑い方じゃない笑い方をするようになった。
『(あ、でも……)』
この位置からだとジャミル先輩の顔がジャミル先輩の横に垂れる黒髪のせいでよく見えないな。
ジャミル「！」
『……あ、ヤベ』
無意識にジャミル先輩の横に垂れる髪を手でよけてしまった。
ジャミル「……なんのつもりだ？」
『ジャミル先輩笑ってるけど、その横の髪邪魔だなーって思って。
……あ、でもやっぱりジャミル先輩が笑ってる顔はいいね。君が笑ってるとこっちまで嬉しくなっちゃうよ』
ジャミル「……は」
するとまたフードを深く被ってしまったジャミル先輩。
でもたしかに思い返してみれば少し変態臭かったな。訂正しなければいけない。
さて、どんな言葉で訂正しようか。
『……』
こういう時に限って何も浮かばない。
ジャミル「……君はいつも、そうなのか？」
『へあっ？』
変な声が出てしまった
ジャミル「なんだその気の抜けた声は」
『マジで気が抜けてた』
ジャミル「……それで？」
『……ああ！さっきの質問のことだね？えーと……いつも……いつも？ ごめん。質問の意味がわからないから詳しく』
ジャミル「……」
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冬雪(プロフ) - ブルーサファイアさん» ご報告ありがとうございます (2020年10月4日 18時) (
レス) id: a124ecb095 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーサファイア(プロフ) - 507話の『お前の宴好き、なんとかならないのか？』のところなんですけどアズールのセリフになってますが喋り方からしてジャミルではないでしょうか？ 何度も読み返してます！頑張ってください！ (2020年10月4日 15時) (レス) id: bd3a10c6c4 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - moekaさん» ◆１５◇のProfileで詳しく書いたつもりのものがありますのでそちらへお願いします (2020年8月25日 17時) (レス) id: cd043d76e1 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - それぞれの監督生の性格などが詳しく知りたいです。検討をお願いします。 (2020年8月25日 16時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 冬雪さん» ありがとうございます(*´▽｀*) (2020年7月29日 10時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年6月24日 0時
