◇496.危機一髪 ページ17
イヴ.
ジャミル先輩が魔法陣から召喚させたのは、魔法で形成された大岩で。
カリム先輩に向けてその大岩を放り投げた。
イヴ「(間に合わない……!)」
最後までカリム先輩に手を伸ばす。
刹那、
グシャ、という音が響く。
イヴ「あ……」
目の前の光景に、私は絶句した。
だって、だって……
カリム「……嘘だろ……」
大岩を身体で受け止めたのは、Aちゃんだった。
大岩を大きな音を立ててその場に落ち、Aちゃんからは後ろからでも見えるくらいに大量の血を流れた。
ボタボタ、と血で水溜りが作られていく。
そしてAちゃんはその場に力なく倒れた。
イヴ「いや……あぁ……っ……、……いやぁぁぁぁぁぁぁあああああああああ!!!!」
ジャミル「……」
アズール「A、さん……?」
ジェイド「……っ!!」
私はすぐにAちゃんの元に駆け寄り、抱きしめる。
イヴ「Aちゃん……っ……」
カリム「……そん、な……」
するとジャミル先輩がAちゃんに手を伸ばそうとしたため、私は首を横に振りながらAちゃんをより一層強く抱きしめる。
刹那、顔のない怪物がまた爆発した。
私はすぐに顔を上げ、辺りを見渡すと、悪い笑みを浮かべたフロイド先輩がマジカルペンを怪物に向けていた。
イヴ「フロイド、先輩……?」
フロイド「これでいいんでしょ?A」
『うん。ナイスー』
アズール「!!!!!?????」
ジェイド「!!!!!?????」
ジャミル「!!!!!?????」
カリム「!!!!!?????」
イヴ 「!!!!!?????」
グリム「A〜!マジカルペンを奪ったんだゾー!」
『よっしゃーオラァ!!!!』
アズール「!!!!!?????」
ジェイド「!!!!!?????」
ジャミル「!!!!!?????」
カリム「!!!!!?????」
イヴ 「!!!!!?????」
今、何が起きているのかわからなかった。
とりあえずわかっているのは、先程まで血をダラダラ流して倒れていたAちゃんは何事もなかったかのように起き上がり、
先程から姿が見えなかったフロイド先輩が怪物に爆破魔法を撃ち、
先程から姿が見えなかったグリムくんがジャミル先輩からマジカルペンを奪い取り、
そんな3人が仲睦まじくハイタッチをしていた。
なにこれ
.
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冬雪(プロフ) - ブルーサファイアさん» ご報告ありがとうございます (2020年10月4日 18時) (レス) id: a124ecb095 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーサファイア(プロフ) - 507話の『お前の宴好き、なんとかならないのか?』のところなんですけどアズールのセリフになってますが喋り方からしてジャミルではないでしょうか? 何度も読み返してます!頑張ってください! (2020年10月4日 15時) (レス) id: bd3a10c6c4 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - moekaさん» ◆15◇のProfileで詳しく書いたつもりのものがありますのでそちらへお願いします (2020年8月25日 17時) (レス) id: cd043d76e1 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - それぞれの監督生の性格などが詳しく知りたいです。検討をお願いします。 (2020年8月25日 16時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 冬雪さん» ありがとうございます(*´▽`*) (2020年7月29日 10時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冬雪 | 作成日時:2020年6月24日 0時