◇494.総攻撃 ページ15
.
カリム「間違いなく、お前は卑怯な裏切り者だ！」
ジャミル「馬鹿め。疑いもせず信じるほうが悪いんだろ？」
カリム「正々堂々、オレと勝負しろ。
そしてオレから奪った寮長の座……返してもらうぜ」
カリムが杖を構えると、僕達もマジカルペンを構える寮生の奴らに警戒する。
ジャミル「奪っただと？ ハッ……どの口が！！」
空が赤く染まる。
他の奴らがオーバーブロットした時のように、異様な空気が漂い始める。
ジャミル「俺からなにもかも奪ったのは、お前のほうだ！
思い知るがいい。この俺の本当の力を！！」
すると、顔のない怪物がジャミル先輩の背後から出てきて、僕らを見据える。
グリム「ギャー！やっぱこのバケモン怖ぇんだゾ！」
『この怪物と戦うのは４回目だろ。怖いもキモいもあるか』
カリム「そうなのか？なら、あの怪物は今まで戦ってきたヤツと同じくらいの強さなのか？」
『んー……雰囲気は同じだけど、まあ、強いて言うなら他の奴とは少し強い��かも��しれない』
アズール「キメ顔で言うことですか」
薄々は思ってたけど、あの怪物と戦う時、数を重ねていくにつれ、強くなっている気がする。
だからここは猪突猛進という名の軽薄な考えではなく、イヴが立てた作戦に従おう。
そして僕はジャミル先輩の元へ歩き出し、ちょうどいい距離まで近づいたところで立ち止まり、ジャミル先輩を見上げる。
ジャミル「……？」
僕はジャミル先輩に笑いかけ、
『僕、君が好きだ』
ジャミル「＿＿」
ジャミル先輩は驚いたのか、目を張り、そして、
なんか、とても苦しそうな顔をした
『(え)』
刹那、顔のない怪物が爆発した。
ジャミル「な……っ！」
振り向くと、ジェイドとフロイドがマジカルペンを構えていて、２人でさらに怪物に爆破魔法を撃つ。
僕はすぐにアズール達と入れ替わるように後ろに退く。
アズールとカリムが杖で床をトンッ、と打つとそこから魔法陣が浮き上がり、アズールからは水属性、カリムからは木属性の魔法が創り出されると、その２つの魔法が合わさり、２人で息を揃えてその魔法をジャミル先輩に撃つ。
『すごい！合技だ！』
イヴ「よかった……上手くいってる……』
そう。これは全てイヴの作戦だ。
僕がジャミル先輩に気が抜けるような言葉を言い、ジャミル先輩に隙が出来たらアズール達で総攻撃をするという。
そんな作戦だ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 657人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
冬雪(プロフ) - ブルーサファイアさん» ご報告ありがとうございます (2020年10月4日 18時) (
レス) id: a124ecb095 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーサファイア(プロフ) - 507話の『お前の宴好き、なんとかならないのか？』のところなんですけどアズールのセリフになってますが喋り方からしてジャミルではないでしょうか？ 何度も読み返してます！頑張ってください！ (2020年10月4日 15時) (レス) id: bd3a10c6c4 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - moekaさん» ◆１５◇のProfileで詳しく書いたつもりのものがありますのでそちらへお願いします (2020年8月25日 17時) (レス) id: cd043d76e1 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - それぞれの監督生の性格などが詳しく知りたいです。検討をお願いします。 (2020年8月25日 16時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 冬雪さん» ありがとうございます(*´▽｀*) (2020年7月29日 10時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：冬雪
| 作成日時：2020年6月24日 0時
