97.青ト桃 ページ1
赤.
おそ松「今日はカラ松とトド松な」
カラ松「わかった」
トド松「はーい」
ペア発表から翌日。
普通にするカラ松と何処か面倒くさそうな態度をとるトド松。
そんな二人に挟まれたAは少し申し訳なさそうに下を向いていたと思ったら顔を上げ「あの…」と声を出す。
おそ松「ん？」
「やはり、なんだか申し訳ないです」
カラ松「何故だ？」
「皆さんはお忙しいのに私の護衛なんて…」
カラ松「気にしなくていいんだぞ？」
トド松「家の中では午前と午後で分かれて守ればいいし、外に行きたい時は僕ら二人で必ず付いて行くから遠慮なく声をかけてくれていいんだよ」
トド松がAの顔を覗き込みながら言えば、Aは何処か安心したような表情を浮かべる。
この二人なら安心だろう、と俺は一息つく。
カラ松「なら、ジャンケンで決めるか」
トド松「なんで？話し合いでいいじゃん」
カラ松「この前、一松から絶対勝てる必勝法を教わったから早く使いたいし見せたいんだっ」
トド松「それ多分必勝法じゃない」
そう言ってジャンケンをやり始める二人を放って置いてAの方を見れば偶然目が合った。
すぐに逸らしたのはAで、少し頬を桃色に染めて下を向く。
俺も視線を変えてカラ松とトド松の方を見ればカラ松が出したのは必勝法とも言えるグチョパだった。
トド松「……カラ松兄さんの負けね」
カラ松「な、なぜだ！」
トド松「グチョパはルール違反だよ」
カラ松「でも一松が…」
トド松「面白がってるんだよ！馬鹿な奴いんなーって！」
カラ松「ジーザス！！」
本当に馬鹿だなー、と俺も思った。
Aも苦笑いを浮かべて二人を見ていた。
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作者名：雨雪 花
| 作者ホームページ：http://HI.END.WOLD 1017
作成日時：2018年3月10日 0時
