◇187.詠唱 ページ44
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ジャック「レオナ先輩……どうして、ここに」
レオナ「お前達、俺は面倒を起こすなと言わなかったか？
ま、その小さい脳みそじゃもう忘れちまったか」
「こ、これは……これは違うんですよ！」
「俺達、ジャックにマジフトを教えてやろうと思って……！」
『マジフトって暴力禁止じゃなかったっけ』
「女は黙ってろ！！」
男ってやっぱわかんないな。
なんでジャックをイジめていたのかわからないけど男が男をイジめるって、どんだけ醜いんだよ。
レオナ「なるほどね。さぞ親切に教えてやったんだろうな。
……ジャックの毛並みがボロボロだ」
「マ、マジフトに怪我はつきものでしょう？」
「レオナさんも言っていたように、効果的な��作戦��ってやつを教えてやってたんですよ」
ジャック「てめぇら……ッ！」
レオナ「作戦か。
マジフトの試合中なら見過ごしてやれたが……
魔法での私闘はルール違反だ」
『……』
レオナ「ジャックをいたぶるんなら、俺が目をつぶってやれる、��ラフプレー��の範囲にしとくんだったな。
度胸もなきゃ知恵もねぇ。そんなんだから犬っころ１匹潰すのに手間取るんだぜ」
驚いた。
この男にも常識というものがあるのか。
授業は平気でサボろうとするくせにルールはちゃんと守るんだというところに意外性を持つ。
「じゃあアンタには俺らを束ねるだけのセンスがあるって言うのかよ。俺はそうは思わねぇぞ！」
『(逆ギレか)』
「そ、そうだ！マジフトの練習中もだらだらしてるだけなのに、偉そうにしやがって」
逆ギレした奴らがレオナ寮長に攻撃魔法を仕掛けるが、レオナ寮長は全て魔法を跳ね返した。
『言われてるよ、レオナ寮長』
レオナ「……」
レオナ寮長はつまらなそうな顔をすると、僕の腰を抱き、自分に引き寄せた。
『……ん？』
レオナ「��＿＿俺こそが飢え、俺こそが乾き��」
『(呪文？)』
「あ、あの詠唱はまさか……」
すると、地面が揺れ、地割れが起きる。
『え！？ちょっ、レオナ寮長！！』
レオナ「��＿＿お前から明日を奪うもの＿＿！��」
僕はレオナ寮長の口を手で塞いだ。
ラギー「レオナさんストーップ！！」
するとラギーがこっちに駆け寄ってくる。
『ラギー！』
ラギー「あれ、なんであんたがここに……
って、それよりレオナさんやりすぎッスよ！２年生のヤツら恐怖のあまり気絶しちゃってるッス」
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冬雪(プロフ) - アルファさん» ご報告ありがとうございます。これからもご愛読の方をお願いします (2020年4月17日 15時) (
レス) id: e3ba6a1386 (このIDを非表示/違反報告)
アルファ - 161話で、八つ当たりはジャックすればいいになってました (2020年4月17日 11時) (レス) id: 2d5813c050 (このIDを非表示/違反報告)
アルファ - とっても面白くて、何回も読み返したくなる面白さ･･･ヤバいです！ (2020年4月17日 11時) (レス) id: 2d5813c050 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - アルファさん» ご報告ありがとうございます (2020年4月16日 18時) (レス) id: e3ba6a1386 (このIDを非表示/違反報告)
アルファ - 186話でレオナがレオナ先輩ってさいごにいってました (2020年4月16日 17時) (レス) id: 2d5813c050 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年4月12日 3時
